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鉄工所の開業資金と黒字経営に成功するコツまとめ

鉄工所の開業に必要な資金は最低でも1,000万円は必要です。ただし鉄工所で必要な旋盤やマシニングについては中古でそろえるならば費用を抑えられます。鉄工所の開業資金や黒字経営のコツをまとめました。

鋼材を切断したり加工したりするのが鉄工所のおもな仕事ですが、鉄工所を開業するするためにはどのくらいの資金が必要なのでしょうか?

今回の記事では鉄工所の開業資金と内訳について紹介します。さらに開業資金の調達方法や黒字営業をするためのコツについてもまとめまています。

1. 鉄工所の開業資金

1.鉄工所の開業資金鉄工所を開業する際には、まず必要な資金を計算します。鉄工所の開業資金は、開業前に必要な初期費用と鉄工所を運営するために必要なランニングコストがあります。それぞれのおおまかな費用を把握しておけば、開業のためにどれくらいの資金が必要かが分かります。

1-2. 初期費用と内訳

鉄工所の初期費用で必要となるものは、機械類、自動車、土地です。場合によっては、パソコンやプリンターなどの通信機器や筆記用具、機械加工で必要な工具などが必要です。開業する地域にもよりますが、可能ならば1,000万円は用意しておきましょう。

鉄工所では資材を加工するための旋盤やマシニングが必要です。新品の旋盤やマシニングは数百~数千万円しますが、中古ならば半分以下の金額で購入できます。また、鉄工所では鋼材を運搬することも多いため自動車も必要です。新品の軽トラックならば60~130万円で購入できますし、中古ならばさらに費用を安くできます。

鉄工所を開業するためには土地も必要ですが、地域によって費用は異なります。小規模の鉄工所でも30坪は必要ですが、工場を借りる場合は家賃のほかに敷金や礼金がかかります。敷金や礼金は不動産会社によっても異なりますが、可能ならば6カ月分の家賃は用意しておきましょう。

1-3. ランニングコスト

鉄工所に必要なランニングコストには、鋼材、人件費、鋼材の加工で使用する消耗品の購入費があります。会社の規模によっても異なりますが、可能ならば1カ月あたり100万円は考えておきましょう。

鋼材は毎月使用する量によっても異なりますが、目安として異形棒鋼は1トンあたり7万円、熱延鋼板は1トンあたり7.5万円はかかります。人件費についても雇用する従業員の数によって金額は異なります。地域にもよりますが、1人の従業員を雇うのに15~25万円は必要です。

ランニングコストを計算する場合の注意点として、多くの鉄工所では手形払いが用いられていることがあげられます。手形払いで取引をすると、約束した一定期日に支払われることになり、すぐには支払ってもらえません。手形の期間は4カ月に指定している場合が多いため、開業時には4カ月分のランニングコストを用意しておきましょう。

2. 鉄工所に必要な開業資金の調達方法

鉄工所を開業するには、最低でも1,000万円以上の資金が必要です。すべての資金を用意できれば経営時での借金によるリスクを軽減できますが、難しい場合は融資や借り入れによって資金を調達しましょう。

地元の商工会議所では鉄工所の新規事業を始める人を対象に融資のサポートを行っているところもあります。低金利・無担保で融資を受けることができるため、余裕を持った返済計画を立てられます。申請には、事業計画などが必要ですが、まずは最寄りの商工会議所へ相談しましょう。

3. 鉄工所に最適な物件の選び方

鉄工所を開業するには工場が必要です。土地を所有している人や資金に余裕のある人は、鉄工所を開業するための土地を購入する選択肢もありますが、難しい場合には不動産会社から工場を借ります。鉄工所のための工場を借りる際には、以下の3つのポイントをおさえましょう。

3-1. 3つのポイント

・周辺環境をチェック

鉄工所に最適な物件を探す際には、まずは候補となる物件の周辺環境を確認しましょう。鉄工所は鋼材を削ったり切断したりする作業があるため、他の工場よりも騒音が出やすいという問題があります。そのため、幼稚園や保育園などの施設、住宅街などは避けるようにしましょう。

可能ならば、開業前に業務時間や土日の営業について近隣住民とよく話し合い、開業後に近隣トラブルが起こらないための処置を施しましょう。

・前面道路をチェック

鉄工所に適した物件を探す際には、候補となる建物の前面道路の確認をしましょう。鉄工所では加工する鋼材を運搬することが多いですが、道路によっては車両の侵入に関する規則や、大型車両に関する通行規制が敷かれているところもあります。営業をスムーズに行うためにも前面道路は必ずチェックしましょう。

・収納できないものをチェック

物件によっては収納が禁止されているものあります。そのため、借りる前にはどんな資材を使用するのかを伝えて、収納の可否を確認しておきましょう。どんなに立地がよくても収納が難しい場合は、別の建物を探すようにしましょう。

3-2. 契約時の注意点

鉄工所に最適な物件が見つかった時は、すぐに不動産会社と契約を結びたくなるものですが、契約を結ぶ際には必ず契約書の内容を確認しましょう。特に以下の点については注意しておきましょう。

・物件の情報

契約書には建物の構造や築年数、土地の面積が記載されています。開業後のトラブルを避けるためにも、物件の情報は必ず確認しましょう。

・契約期間

契約書には契約の期間、契約時の敷金や礼金の金額、契約期間終了後の流れが記載されています。

・解約に関する事項

解約をする場合には、何カ月前に申し出る必要があるのかが記載されています。物件によっては6カ月以上前に申し出なければならないところもあるため、チェックしておきましょう。

・管理会社や不動産会社の連絡先

建物に不備があったときの場合を考えて、管理会社や不動産会社の連絡先をチェックしておきましょう。

4. 鉄工所で黒字経営するコツ

鉄工所で黒字経営するコツとして、鉄工所同士のコミュニケーションを図ることがあげられます。鉄工所ごとに得意分野が異なるため、大きな事業を1社だけで行うには難しい場合もあります。単独では難しい案件でも、鉄工所でチームワークを組めば作業を効率よく行うことができます。

さらに工作機械などのイベントでは、鉄工所をはじめ、多くの業者が集まることもあります。そうした機会を利用して、ネットワークを広げれば、安定した仕事をもらうことができ黒字営業を続けられるでしょう。

5. 鉄工所の開業に成功した事例と年収

鉄工所を開業した経営者の中には年収が1,000万円を稼いでいる人もいます。一般的な鉄工所とは違い、量産ものは避ける、ルーチンワークの業務は引き受けない、職人は雇わないといったユニークなモットーを掲げながらも、高い技術力を持つことで、世界中の多くの企業と取引を行っています。ものづくりを行うだけでなく、ものづくりを通したサービスを提供することで収入アップに成功しました。

6. 鉄工所の開業に必要な資格・許可

鉄工所の開業のための特別な資格や学歴はありませんが、溶接やガス切断などの業務を扱いたい場合には資格が必要です。一例として以下のものがあげられます。

・二級建築士(図面を書く場合)

・溶接技術者(溶接を行う場合)

・ガス溶接技能講習(ガス切断を行う場合)

・建築高力ボルト接合管理技術者(ハイテンボルトを扱う場合)

・小型移動式クレーン技能講習(クレーンを使用する場合)

7. まとめ

鉄工所の開業資金は、最低でも1,000万円はかかります。開業する地域や会社の規模によっては金額も異なりますが、鉄工所の多くは約束手形で取引されるため、最低でも4カ月分のランニングコストは用意しておきましょう。

 

鉄工所の物件を探すときには、周辺環境や前面道路に注意しましょう。また賃貸契約を交わすときには、契約期間や解約に関する事項にも注意しましょう。

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