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フランチャイズ加盟店を受け付けない鳥貴族独自の加盟制度、カムレードとは?

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鳥貴族が採用しているフランチャイズ制度は、カムレードと呼ばれています。カムレードの特徴は、加盟金やロイヤリティーが低い、社員や元社員のみが加盟店のオーナーになることができるという点です。カムレードのメリットなども含めて鳥貴族のフランチャイズ制度をまとめました。

低価格と高品質が特徴の焼き鳥専門の居酒屋、鳥貴族。フランチャイズ店のオーナーになるためにはどうすればよいのでしょうか?

今回の記事では、鳥貴族のフランチャイズ制度、カムレードについてご紹介します。さらに鳥貴族が採用している独立支援制度についても詳しく解説します。

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1. 鳥貴族のフランチャイズ(FC)の仕組みとは?

鳥貴族は焼き鳥をメインとする居酒屋チェーンで、東京や大阪を中心に1都2府10県に600店舗以上を展開しています。鳥貴族は、直営店とは別にフランチャイズ加盟店も存在しており、全体の4割にあたる200店舗以上はフランチャイズ加盟店です。

鳥貴族のフランチャイズ制度の大きな特徴は、制度の名称です。鳥貴族では、フランチャイズという名称の代わりにカムレード(TCC)という名称を採用しています。カムレードには同士という意味がありますが、名称を変更した理由として既存のフランチャイズシステムでは採用されていない新たなシステムを取り入れている点にあります。

一般的に、企業がフランチャイズ経営をするときには、加盟金とロイヤリティーの制度を取り入れています。加盟金とは、加盟したときにフランチャイズの本部に払うお金のことで、フランチャイズ店は加盟金を払うことで、商標やサービスマークの使用、マニュアルの使用、店舗デザインの使用、営業権の使用に関する権利を持つことができます。

加盟金は企業によっても異なりますが、相場は小店舗型のフランチャイズ店ならば100万円、通常の店舗型ならば300万円となっています。

ロイヤリティーとは?

加盟金以外にフランチャイズ加盟店が本部に払うものとしてロイヤリティーがあげられます。ロイヤリティーとは、権利を使用する利用者が権利を持つ者に支払うシステムのことで、売り上げの数パーセントを収める売上歩合方式と、毎月一定の金額を支払う定額方式などがあります。売上歩合方式の場合では、売上金額の2〜5%をロイヤリティーとして支払います。

売上金額の5%をロイヤリティーとして収める加盟店の場合は、毎月の売上金額が500万円の場合には、25万円をロイヤリティーとして納めなければなりません。月の売上金額が700万円を達成した場合は、ロイヤリティーが35万円にアップします。

フランチャイズにおける問題点として、ロイヤリティーが高いために安定した利益が上げられないこと、開業時に加盟金を支払うためにリスクが高いといったことがあげられます。鳥貴族では、フランチャイズ加盟店に対して少ない加盟金とロイヤリティーを設定することによって加盟店の負担を軽減しています。

鳥貴族の加盟金は50万円で毎月のロイヤリティーは5万円の定額方式を採用しています。そのため、少ない資金で開業できる上に、開業後の毎月の負担も少ないために安心して経営を続けることができます。

2. フランチャイズではない?!鳥貴族の独立開業支援制度とは?

鳥貴族がフランチャイズという名称の代わりにカムレード(TCC)という名称を用いるもう一つの理由として加盟店の募集制度の違いがあげられます。

フランチャイズ企業の多くは、加盟金とロイヤリティーを支払えば誰でも加盟ができるシステムを採用しています。加盟店舗数が少ない場合には問題はありませんが、店舗数が多くなると加盟店同士で顧客を奪い合うという問題も発生します。

さらに、フランチャイズ本部が全ての加盟店をコントロールできなくなり、質の低下や重大な問題が発生するというデメリットも生じます。

独立支援制度の特徴

鳥貴族は独立支援制度という独自の育成システムを採用しています。通常のフランチャイズ加盟店の場合には、本部との契約を締結した後に研修を行います。研修では企業の理念や企業目標について学びます。さらに調理方法や接客方法について実習を交えながら学び、開業前には実際の店舗にて訓練をします。

しかし、鳥貴族では新規の加盟を受け付けておらず、既存の少数のオーナーのみで運営をしています。新たな加盟店のオーナーについては、鳥貴族で働いている社員や元社員だけがなることができます。

実際に鳥貴族のフランチャイズ展開は、2018年の時点で14人のオーナーが246店舗を経営していますが、14人のオーナーのうち8人は鳥貴族の元従業員で、鳥貴族で長年働いていた人たちだけが、オーナーの側に立って鳥貴族を支えることができます。

3. 鳥貴族がフランチャイズ(FC)加盟店を受け付けない理由

現在、鳥貴族ではフランチャイズ加盟店を受け付けつけてはいません。鳥貴族の創業者自ら外部からフランチャイズ加盟店を募集することは無いことを明言しているため、今後もこのシステムは変わらないと思われます。

鳥貴族がフランチャイズ加盟店を受け付けない理由として2つの点があげられます。

1つ目の点は、加盟店のオーナーが社員や元社員ならば、鳥貴族の企業理念や仕組みを理解してもらえやすいということです。オーナーとして独立する前に鳥貴族での勤務経験があるため、事業計画や方針で揉めることがありません。

鳥貴族の事業に対するこだわりとして、価格設定と品質保持があげられます。

鳥貴族には、こだわりぬいた価格設定があります。鳥貴族のメニューは全て298円に統一されているため、食べたいメニューを選ぶことができます。通常のレストランでは、原価によって商品の価格は異なりますが、鳥貴族では原価率に関係なく全ての商品を同じ価格に設定しています。

メニューによっては原価率が70%を超えるものもありますが、全ての商品を注文してもらうことで原価率を抑えるというマージンミックスという考え方を取り入れているため、安定した利益を生み出すことができています。

鳥貴族のこだわりのもう一つに品質へのこだわりがあります。低価格でありながら国産にこだわり、焼き鳥などのメニューは店舗で一本一本串打ちを行っています。低価格ながらも高品質を保っているため、多くの顧客を獲得しています。

オーナーはこうした経営理念を十分に理解しているため、加盟店として独立した後に、本部との軋轢が生じることがありません。そのため、本部側にとっても信頼できるパートナーとして、互いに成長を遂げることができます。

オーナーを目指す社員を教育できる

鳥貴族がフランチャイズ加盟店を受け付けないもう1つの理由として、しっかりとした教育ができるため安心してオーナーとして任せることができるという点があります。

通常のフランチャイズでは誰もがオーナーになることができますが、初めてオーナーになる人の中には、オーナーとして役割を理解できないまま開業したために、経営が上手くいかない、お客さんとのトラブルを抱えてしまうということもあります。

鳥貴族では、オーナーになりたい社員の徹底した教育が行えるため、不安を抱えることなくオーナーの仕事を行うことができます。オーナーとしての十分な能力を満たしていない社員については、数年をかけて丁寧に指導できるため、本部側としても安心して任せることができます。

オーナーになるための道のりは簡単ではないため、中には途中であきらめてしまう人もいます。オーナーとしての道を断念しても鳥貴族の社員として仕事を続けることができるため、大きなリスクを抱えることはありません。

4. 鳥貴族のフランチャイズ情報まとめ

カムレードと呼ばれる鳥貴族のフランチャイズ制度には、加盟店やロイヤリティーを低価格に設定しているという特徴があります。そのためオーナー側にとっては高いリスクを抱えることが無く開業できます。

さらに、鳥貴族の社員や元社員だけがオーナーになることができる制度を採用しているという特徴もあります。そのため、企業の経営方針や仕事内容を理解した人たちだけが加盟店のオーナーとしての運営できるため、本部側にとっても安心して事業を任せることができます。

鳥貴族のオーナーを希望する場合には、鳥貴族へ社員として就職することが条件となります。

 

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