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花屋の開業資金と黒字経営に成功するコツまとめ

花屋の開業資金は最低でも500万はかかります。花の仕入れ代はもちろんのこと、物件取得費や什器代もあります。物件選びは北向きの店舗がおすすめです。開業資金の内訳や黒字営業のコツをご紹介します。

美しい花々を販売する花屋を始める場合、開業資金はどれほどかかるのでしょうか?

今回は、花屋の開業資金と内訳を紹介します。さらに花屋に最適な物件を見つけるための3つの方法や黒字経営をするためのコツも紹介します。

1. 花屋に必要な開業資金

開業資金には、初期費用とランニングコストがありますが、それぞれにどのくらいの費用がかかるのを把握しておくと、計画通りに開業を進めることができるでしょう。

1-1. 初期費用と内訳

花屋を開業する際の初期費用は、地域や店舗の規模によっても異なりますが、最低でも400万円ほどかかります。初期費用の内訳は以下のとおりです。

・物件取得費

花屋を開業するためには店舗が必要です。店舗を借りるための物件取得費は地域によって大きく異なりますが、安定な経営をするためには家賃を売上目標の10%以下におさえるとよいでしょう。

一例として1日10万円の売上を目標にしているのならば、1カ月の売上目標が300万円になるため、家賃30万円以下の物件を店舗として利用するのがおすすめです。売上予定を低く見積もるなら、さらに安い物件を探すようにしましょう。

物件取得費には前家賃、礼金、保証金が含まれます。これらの費用は不動産会社によっても大きく異なるため、物件を探す際には何カ月分の家賃を支払う必要があるのかを確認しましょう。一例として、家賃30万円の物件に対して1カ月分の礼金と4カ月分の保証金が必要な場合は、物件取得費として180万円を支払います。

・内装費

内装に関しては、どんな物件を借りるかによっても異なります。水道管や電気の配線のないスケルトン物件を借りる場合には費用が高くなりますが、商売を営んでいた居抜き物件を借りる場合は、開業をするための最低限の設備が整っているため費用を抑えられます。

花屋を開業する際に必要な内装には以下のものがあります。

・電気工事

・水道工事

・照明

・塗装

・テント

・看板

・床の処理

店舗の大きさにもよりますが、100~380万円は見積もっておきましょう。

・什器代

花屋を開業する際には、集客するために店内の飾り付けをします。花屋では家具、作業台、ラック、椅子などを設置しますが、テーマに沿った什器で統一しましょう。カントリー風にするならば木材にこだわったり、スタイリッシュにするならばモノトーンでまとめたりできます。

什器の費用は20~80万ほど必要ですが、店の雰囲気によって売上が大きく変わることもあるため、予算に余裕があるならば質の高い什器にこだわりましょう。

・車の購入費用

花屋を開業する際に必ずしも必要なものではありませんが、花の配達や仕入れを行うためには車が必要です。ワンボックスの軽自動車がおすすめですが、新車ならば100~200万円はかかります。中古ならば100万円以下におさえることができるので、予算に応じて車を選ぶのがよいでしょう。

・広告宣伝費

花屋を経営するからには、自分の店のことを多くの人に知ってもらいたいものです。宣伝方法には新聞の折り込みチラシやメールメガジンなどがあります。地域によっても異なりますが、チラシでの宣伝をする場合は1万部あたりおよそ8万円がかかります。

1-2. ランニングコスト

花屋の開業計画を立てる際には、毎月のランニングコストも計算します。ランニングコストに関しても店舗の規模によって異なりますが、毎月の売上目標が100万円ならば、最低でも145万円は必要です。花屋のランニングコストには以下のものがあります。

・花の仕入れ代

花屋を運営するためには花が欠かせません。花の仕入れ代は原価率や売り上げ目標によって大きく異なります。原価率50%で1日の売り上げ目標を10万円に設定するなら、1日あたり5万円分の花が必要です。原価率を60%にまで上げるなら、1日あたり6万円分ですみます。

原価率を高く設定すれば、他店よりも安く販売することも可能ですが、原価率はなるべく低めに設定しておいたほうがよいでしょう。理由として、花は生もののため在庫として保管できないことがあげらます。仕入れた花はなるべく早いうちに購入してもらう必要があり、売れ残った花については、定価よりも安く販売するか廃棄をしなければなりません。

仕入れた花をロスなしに売ることは難しいため、花屋によっては原価率を30%に設定しているところもあります。原価率30%で毎月の売上目標が300万円ならば100万円がランニングコストとして含まれます。

・資材に関する費用

お客の中には、プレゼント用として花を購入する人もいます。その場合には、花束にしてほしい、リボンをつけてほしいなどのリクエストを依頼されることもあります。資材代は花をアレンジするための費用で、テープや給水スポンジなども資材代に含まれます。

資材代の目安は売上の10%です。3,000円の花をアレンジするなら300円以下におさえましょう。1カ月に300万円の売上を目標としているなら、資材代は毎月30万円までとします。

・人件費

大きめな店舗を開業する場合には、アルバイトや社員を雇う必要もあります。地域によっても異なりますが、アルバイトの場合には1人につき毎月10~15万円、社員の場合には1人につき毎月20~25万円の人件費がかかります。

2. 花屋の開業資金の調達方法

開業のための資金を自分の貯金でまかなうことができれば問題ありませんが、不足している場合は借り入れや融資が必要です。資金を調達する方法はいくつかありますが、まずは地元の商工会議所を訪ねて資金の調達に関するアドバイスを受けることをおすすめします。

一般的な開業資金の調達方法として、銀行や信用金庫などの民家の金融機関があげられます。申請をする時には、開業に関しての詳細な計画書や毎月の売上と経費、返済プランなどを用意しておきましょう。

3. 花屋に最適な物件の選び方

花屋の開業を成功させるための一つに、安定した売上が期待できる最適な物件を選ぶことがあげられます。物件の選び方は以下のとおりです。

3-1. 物件選びの3つのポイント

・集客が期待できる物件を選ぶ

ビジネスを成功させるためのカギは集客力です。物件は人の集まるところを選ぶようにしましょう。また、ファミリー世帯が住んでいる地域、イベントホールがある地域などは花を購入する機会があるため集客が期待できます。

・横長の物件を選ぶ

20坪の物件でも縦長の物件もあれば横長の物件もあります。花屋に最適な物件を選ぶなら横長がおすすめです。横長なら、たくさんの花を外から目に付きやすい場所に並べることができるため、お客を引き寄せることができます。

・北向きの店舗を選ぶ

花屋に適した物件を探すときには店の向きにも注意しましょう。店は北向きがおすすめです。花は生き物なので大切に扱わなければなりませんが、南向きの店舗に花を陳列させると一日中太陽の光を浴びてしまうため、花が枯れやすくなったり腐りやすくなったりします。そのため、なるべく日のあたらない北向きの物件を選びましょう。

3-2. 契約時の注意点

花屋に適した物件が見つかったら賃貸契約を結びます。契約を結ぶ際には契約書へのサインが必要ですが、サインをする前には必ずすべての事項を確認しましょう。契約期間に関しては2年が一般的ですが、契約の延長や更新が可能なのか、契約が終了したら現状復帰で明け渡しをしなければならないのかなどをチェックしておきましょう。

4. 花屋で黒字経営するコツ

花屋のような店舗ビジネスで成功させるためには、充実した品揃えが重要です。お客さんの多くは目的の花を買いに訪れます。もし品ぞろえが悪かったり、花の質がよくなかったりすれば、リピーターを得ることは難しいでしょう。

花屋などでは、花を廃棄するといったコストロスを避けたいと考えるものですが、単に売上だけを考えるのではなく、多くのお客に来てもらって花の美しさを知ってもらいたいという目標を持てば自然と売上も増えることでしょう。

5. 花屋の開業に成功した事例と年収

花屋の年収は240~360万円といわれていますが、中には倍の年収や1,000万円近い年収を稼いでいる花屋もあります。

一例として都内を中心に複数の店舗を持っている花屋では、通常の花だけでなく、手ごろな価格で購入できる花をそろえることで購買意欲を高め、売上アップにつなげました。中でも400円程度で購入できる「グラスブーケ」は、花瓶と花が一体になっているため簡単に部屋に飾ることができるという特徴があります。そのため主婦はもちろんのこと、花を育てる機会の少ない独身や学生も購入するようになり、売上を増やすことができました。

6. 失敗しない花屋の開業・経営方法の種類

花屋を開業する場合には、フランチャイズ経営と個人経営の2種類があります。それぞれ特徴があるため、両方を慎重に検討して自分に合った経営方法を選びましょう。

6-1. フランチャイズ経営

初めての開業で店の運営方法や集客に不安を感じる人は、フランチャイズ経営がおすすめです。加盟金とロイヤリティを支払えば、花屋の営業に必要な接客方法や商品の陳列方法、売上アップのノウハウをアドバイスしてもらえます。花の仕入れに関しても本部による一括購入があるため、相場よりも安く購入できることもあります。

6-2. 個人経営

自分の好きなように経営をしたい人は個人経営がおすすめです。フランチャイズ経営は本部によるサポートを期待できるものの、花の購入や販売価格などに制限がかけられることもあるためオリジナリティーを失いやすいというデメリットもあります。

一方で個人経営は、お気に入りの花を好きなように店頭に並べることができるため、独自性を出しやすいというメリットがあります。

7. 花屋の開業に必要な資格や許可

花屋を開業するための特別な資格や許可はありません。そのため花屋の経営をしたいと思ったらいつでも始めることができます。初めて事業を行う場合は、税務署への開業届が必要です。さらに従業員を雇う場合には、労働基準監督署や社会保険事務所への手続きも必要です。

8. まとめ

花屋の開業資金は地域や店舗の規模によっても変わりますが、少なくとも500万円以上は必要です。また、店舗ビジネスは固定客を獲得するまでは赤字になることも予想されるため、あらかじめ数カ月分の運営資金は用意しておきましょう。

花屋のビジネスを成功させるためには品ぞろえが大切です。開業時には売上が気になってしまいがちですが、まずは多くのお客に自分の店を知ってもらうことからはじめましょう。

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