フランチャイズに加盟してホテル経営を始める場合には、加盟の締結や資金調達、研修などが必要です。ホテルの経営に必要なノウハウを身につけることができるので、安心して開業できるでしょう。フランチャイズに加盟してホテル経営を始める場合のメリットやデメリットもまとめています。
ホテルを経営してみたいと思ったものの、どのような手順で開業すればよいのかわからないという人がいます。開業するには費用もかかるので、できればスムーズに準備を進めたいものです。
ホテルのオーナーの中には、フランチャイズに加盟して開業した人もいます。そこで、今回はフランチャイズでホテルを開業する方法やメリットについて紹介します。フランチャイズ募集をしているホテルについても紹介しているので、ホテルの開業に興味のある人は、ぜひ参考にしてください。
もくじ
1. フランチャイズ募集しているホテル一覧
アパホテルズ&リゾーツ
全国に400店舗以上のホテルを経営するアパホテルズ&リゾーツは、2011年よりフランチャイズ展開しており、現在では20人のオーナーによって、海外の27店舗を含む57店舗が営業しています。
アパホテルズ&リゾーツは、レベニューマネジメントによる経営を行っています。レベニューマネジメントとは、収益の最大化を目指す方法のことです。アパホテルズ&リゾーツの本部が持つ過去の実績に基づいた豊富なデータを使って料金設定やサービス内容を決めていくことで、いつでも安定した収益を得ることができるでしょう。
アパホテルズ&リゾーツへのフランチャイズへ加入する場合は、一室あたり10万円以上の資金が必要です。また加盟金のほかに土地や建物の取得費用や建設費用がかかります。
スーパーホテル
スーパーホテルは、北海道北見市から沖縄県石垣市まで全国130店舗以上を経営するビジネスホテルです。徹底したコストダウンによって、低料金でも宿泊できるホテルを展開しています。
スーパーホテルでは、ホテルの独立開業を目指すオーナーのために「Super Dream Project」を立ち上げています。50日間の研修と4年間のホテル運営によって、自分のホテルを持つことが可能です。初期費用はかからないので、自己資金なしでホテルの経営をしてみたいという人は相談してみましょう。
ファーストキャビン
ファーストキャビンは東京都千代田区に本社があるホテルです。ファーストキャビンには、利用者が快適に過ごすためのサービスを取り入れているという特色があります。
すべての部屋の定員を1人としており、ホテル内を女性エリアと男性エリアにわけているので、プライバシーを気にすることなく利用できます。アメニティについても、ボディータオルに加えて、メイク落としやコットンなども用意しているので、気軽にホテルを利用できます。
ファーストキャビンのフランチャイズに加盟する場合には、初期費用として3億円が必要です。ただし、年率30%の利回りで資金を回収できるので、安定した経営を行うことができるでしょう。確実に収益を残せる経営がしたい人にはおすすめのフランチャイズです。
2. フランチャイズでホテル経営を始める3つのメリット
フランチャイズでホテル経営をする場合には、以下の3つのメリットがあるので覚えておきましょう。
成功するための経営ノウハウを持っている
フランチャイズのホテルは長年の経験に基づいたノウハウを持っています。開業する場所や料金設定、部屋の数やサービスなどを提案してもらえるので、安心して経営の準備を進めることができます。
ブランド名称を利用できるので集客が安定しやすい
アパホテルズ&リゾーツやスーパーホテルなどの大手ホテルは、国内や海外にたくさんの店舗を持っています。そのため、ホテルを頻繁に利用するビジネスマンには、ホテルの名前を聞いただけで宿泊してもらえる可能性があります。
なるべく広告宣伝費をかけないで安定した集客を目指したい場合には、個人で経営するホテルよりもフランチャイズのホテルに加盟したほうがよいでしょう。
フランチャイズによっては会員のためのプログラムを利用できる
ホテルの事業で安定した経営をするためには、リピーターを増やすことが大切です。リピーターが増えれば、閑散期でも売り上げを確保できるでしょう。フランチャイズの中には、リピーターを獲得するために、会員カードなどのプログラムを用意しているところもあります。
利用回数や利用金額に応じて、安くしたり無料にしたりできるプログラムを設けており、全国のフランチャイズチェーンで利用できるようになっています。そのため、自分が経営しているホテルだけでなく、ほかのフランチャイズ店舗の利用客を獲得できるので魅力的です。
3. フランチャイズでホテル経営を始める3つのデメリット
フランチャイズでホテルを経営する場合にはデメリットもあるので注意しましょう。
ロイヤリティがかかる
フランチャイズに加盟するとロイヤリティが発生します。ロイヤリティは毎月支払わなければならないので、売り上げが落ち込んでいるときには経営を圧迫する可能性もるので注意が必要です。フランチャイズのホテルに加盟するときには、1カ月あたりどのくらいのロイヤリティを払わなければならないのか計算しておきましょう。
初期費用がかかる
フランチャイズでホテル経営をはじめる場合のもうひとつのデメリットは、初期費用の高さです。加盟するフランチャイズによって異なりますが、多くの場合は土地や建物の経費を含めて数億円はかかります。資金を調達するときには借金をする可能性が高いので、毎月の返済などによる経営のリスクは高いといえるでしょう。
経営になれるまでに時間がかかる
土地を活用したビジネスとしてアパートやマンション経営などがあります。ホテル経営とアパート・マンション経営を比較すると、宿泊の手配や接客サービス、食事の準備など、ホテル経営のほうがやらなければいけないことが多いといえるでしょう。
初期費用も高額なため、経営の責任は大きいです。そのため、失敗のリスクを抱えたくない人については、ホテル経営は避けたほうがよいでしょう。
4. フランチャイズでホテル経営を始めるまでの流れ
加盟を申し込むフランチャイズによっても異なりますが、開業までの流れは以下のとおりです。
・加盟説明
加盟を申し込むときには、最初に加盟の説明を受けなければなりません。開業までの費用や経営方針についての説明を受けますが、不安な点やわからない点があれば質問しましょう。
・資金の調達と加盟の締結
加盟に関する説明を受けて納得がいけば締結します。その際には、加盟金や保証金の支払いなどが必要となる場合もあるので、事前に確認しておきましょう。
・開業の準備
加盟の締結をした後は開業の準備です。フランチャイズによっては研修を設けているところもあり、接客のスキルや清掃の技術を身につけることができます。
5. フランチャイズに加盟してホテル経営を始める方法まとめ
フランチャイズに加盟してホテルを開業する場合には、本部の持つノウハウを習得できること、ブランド名称を利用できることなどのメリットがあります。そのため、開業後から安定した経営を行うことができるでしょう。フランチャイズ加盟を申し込むときには、開業までの費用や経営方針についての説明を聞くことができます。その際にわからないことがあれば必ず質問しましょう。