マンマチャオに必要な開業資金は、最低でも2,100万円です。黒字経営をするためには物件選びが大切ですが、駐車しやすい場所やヘビーユーザーを集客できる場所を選ぶと安定した経営が期待できます。
コインランドリーを開業する場合には、個人経営とフランチャイズ経営の2種類の方法がありますが、フランチャイズ経営の場合はどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は、国内に550店舗を持つコインランドリー大手、マンマチャオの開業資金と内訳をご紹介します。さらにマンマチャオの開業で大切な物件の選び方や黒字経営するためのコツも紹介します。
もくじ
1. マンマチャオの開業資金
マンマチャオの開業資金は初期費用とランニングコストに分けられます。
1-2. 初期費用と内訳
マンマチャオの初期費用は店舗によって異なりますが、15坪程度の小型店舗を開業する場合は、2,060万円かかります。内訳は以下の通りです。
・洗濯機や乾燥機などの機材
小型店舗に設置できる洗濯機は3~4台、乾燥機は7~8台です。洗濯機と乾燥機はマンマチャオから購入しますが、機材代は合わせて1,300万円ほどです。
・内装工事費
内装工事には電気工事、看板工事、給排水工事、ダクト工事なども含まれます。内装工事費は700万円ほどです。
・物件取得費
マンマチャオを開業するためには、物件の取得が必要です。物件取得費には、前家賃、敷金、礼金、保証金が含まれます。地域や物件を所有する大家によって異なりますが、コインラインドリーの場合は、家賃3カ月分の敷金と家賃1カ月分の礼金と保証金が必要です。家賃10万円の物件を借りる場合は、最低でも60万円は必要でしょう。
1-3. ランニングコスト
マンマチャオのランニングコストについても店舗によって異なります。小型店舗の場合は、33~36万円がかかります。毎月のランニングコストには以下のものがあげられます。
・水道光熱費
コインランドリーでは、洗濯や乾燥のために電気や水を使用します。小型店舗の場合は、毎月12~16万円の費用がかかります。
・人件費
店内を清潔に保つためには清掃員が必要です。清掃員は常時待機する必要はないため、短時間のパートとして雇うのが良いでしょう。人件費は、勤務時間や地域によって異なりますが、5万円が目安になるでしょう。
・家賃
家賃については、地域や店舗の広さによって大きく異なります。小型店舗を開業する場合は10万円におさえることもできます。
・スーパーサポート費
マンマチャオのフランチャイズシステムは、加盟金やロイヤリティが不要です。その代わりに、スーパーサポートのシステムを採用しています。スーパーサポートとは、洗濯機や乾燥機の定期点検や修理のサービスを無料で行ったり、顧客向けのコールセンターサービスを利用できたりします。
スーパーサポートの加入は自由ですが、機材の故障や店舗内のトラブルを未然に防ぐためにも、加入しておくことをおすすめします。スーパーサポートは4.8万円です。
2. マンマチャオに必要な開業資金の調達方法
マンマチャオに必要な開業資金を調達する方法として、国民生活金融公庫からの融資があげられます。国民生活金融公庫は、融資が受けられやすく、金利も低いというメリットがあります。
マンマチャオでは融資が受けられるように事業計画書の作成のサポートを行っています。そのため、初めて融資を受ける人も安心して利用できます。
3. マンマチャオに最適な物件の選び方
マンマチャオのようなコインランドリーを開業する場合には、物件選びを慎重に行いましょう。物件によっては売り上げに大きな影響を与えることもあるため、コインランドリーを開業するのに最適な物件を選びましょう。
3-1. 物件選びの3つのポイント
・売り上げ目標の20%以内で納まる物件を探す
ビジネスで成功するためには集客が重要です。人口の多い地域や繁華街に店を構えれば多くの集客を見込めますが、一方で家賃が高額になるというデメリットもあります。そのため物件を探す際には、売り上げ目標の20%以内で納まるように計算しましょう。
コインランドリーの売り上げは月60~80万円が一般的です。つまり12~16万円の物件を借りるのが理想的です。
・ヘビーユーザーの利用が見込める場所にする
コインランドリーのメインターゲットは主婦ですが、売り上げを考えるならコインランドリーを頻繁に利用する地域に出店するのがおすすめです。美容室や理容室などはタオルを使用する目的で、診療所やクリニックなどはユニフォームを選択する目的でコインランドリーを使用します。
マンマチャオに最適な物件を探すときには、個人のユーザーだけでなく、業務利用のヘビーユーザーの集客が見込めるかについてもチェックしましょう。
・駐車のしやすい物件を選ぶ
コインランドリーを利用する人の多くは、洗濯物を運ぶために自家用車を利用します。そのため、駐車しやすい物件を選ぶ方が多くの集客を期待できます。主婦の中には車の運転が苦手な人もいます。そのため、制限速度が遅めの道路沿いを狙いましょう。
3-2. 契約時の注意点
マンマチャオの開業に最適な物件が見つかったら、大家や管理会社と賃貸契約を結びます。賃貸契約については、マンマチャオを通してではなくオーナー自身で行います。そのため、契約を結ぶ際には契約内容を確認しましょう。
契約書を確認する際には契約期間に注意しましょう。契約期間が満了すれば契約は終了しますが、その場合に契約の延長ができるのか、強制的に終了になるかを確認しておきます。さらに契約の解除を希望する場合は、何カ月前に申し出る必要があるのかもチェックしておきましょう。
4. マンマチャオで黒字経営するコツ
マンマチャオのようなコインランドリービジネスで黒字経営するためには、リピーターを増やすことが大切です。リピーターの多くは、一度でも不快なことがあれば二度と利用しません。
コインランドリーでは、清潔面や防犯面が重要視されます。そのため、店内や機材の汚れがないように定期的に清掃したり、下着や貴重品の盗難がないように防犯カメラを設置したりするようにしましょう。
5. マンマチャオの開業に成功した事例と年収
マンマチャオを開業した人の中には、1,000万円以上の年収を稼いでいる人もいます。あるオーナーは店の看板に力を入れることで売り上げアップに成功しました。コインランドリーを利用するお客さんの多くは、お店の看板を見て来店します。そのため、どこにお店があるのかがすぐに分かるような大きな看板を設置することで来客が増えました。
6. マンマチャオの開業に必要な資格・許可
マンマチャオの開業に必要な資格や許可として「コインオペレーションクリーニング営業施設開設届け」があります。マンマチャオのようなコインランドリーを開業する際に必要な届出で、地元の保健所に提出をします。
開設届けには「衛生管理責任者の氏名」、「有機溶剤管理責任者の氏名」、「スタッフが常駐するのか」、「開業日」を記入します。開設届けを提出するときには、店内の見取り図と洗濯機や乾燥機の配置図も合わせて提出します。
7. まとめ
マンマチャオの開業資金は地域や店舗の規模によっても異なりますが、最低でも2,100万円は必要です。資金の調達方法としては国民生活金融公庫があげられますが、マンマチャオ本部による事業計画書の作成サポートもあるため、安心して開業計画を進められるでしょう。
マンマチャオの営業を成功させるためには、慎重な物件選びが必要です。駐車のしやすい物件やヘビーユーザーの利用が見込める物件を選べば、集客しやすくなるでしょう。