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フランチャイズチェーン店の特徴や仕組みとは?メリットやデメリットも紹介

日本にもたくさんあるフランチャイズチェーン店。大きな特徴は商標権が自由に使えたり、経営システムを教えてもらえることです。直営店との違いや加盟する上でのメリットやデメリットをまとめました。

開業を考えている人にとって、オリジナルのお店を立ち上げるのかフランチャイズチェーン店にするのかを決めることは大切です。

今回の記事では、フランチャイズチェーンの仕組みや特徴について紹介します。さらに、フランチャイズチェーン店に加盟する場合のメリットとデメリットもまとめています。

1. フランチャイズチェーン(FC)店とは?

フランチャイズとは英語の「Franchise」という言葉が語源になっています。人や会社などに特典を与えるという意味を持っており、本部(フランチャイザー)が、加盟店(フランチャイジー)に対して店の営業に関する権利を与え、その代わりに権利に対する対価を受け取るという仕組みです。

営業に関する権利には以下のものがあります。

・商標権

加盟店が持つ商標やロゴマーク、店の名前などが含まれます。今までは「山田商店」と名乗っていた店が、フランチャイズに加盟することで「ローソン」と名乗ることができます。

・ノウハウ

ノウハウにはフランチャイズ本部が開発した商品の使用や情報、サービスなどを使用できる権利のことです。飲食店のフランチャイズなら、本部が開発したメニューを使用できます。経営に必要な備品や商品の購入については、本部から格安の料金で仕入れることもできます。

・システム

システムとはフランチャイズ加盟店が本部からの指導やサポートを継続的に受けることのできる権利です。安定した経営を続けるためのアドバイスや新しいスタッフを指導するための確立されたマニュアルを使用できます。

2. フランチャイズチェーン(FC)店や企業の例

フランチャイズのシステムはアメリカが起源です。1850年代にミシンを販売していた「シンガー社」が、販売権を持つ小売店に対して行ったのがフランチャイズの始まりと言われています。

現在ではアメリカのみならず、日本でもたくさんのフランチャイズチェーン店が存在します。

・サービス業

梅雨の時期や一人暮らしには便利なコインランドリー。「せんたくウサギチェーン」や「マンマチャオ」などの大手コインランドリーではフランチャイズ展開をしています。

業務用の掃除から家庭用の掃除まで、ハウスクリーニングやエアコン掃除を行っている「おそうじ本舗」もフランチャイズチェーン店。他にも靴の修理やカバンの修理などがあげられます

サービス業のフランチャイズには店舗型のものだけでなく無店舗経営の形態のものもあります。

・飲食業

ファストフード店や居酒屋やカフェの多くはフランチャイズ経営を行っています。「マクドナルド」や「モスバーガー」、「村さ来」や「焼き鳥大吉」、「タリーズコーヒー」や「ドトールコーヒー」などは全てフランチャイズチェーン店です。

また「ほっともっと」や「ピザーラ」などのテイクアウト専門店や宅配専門店などのフランチャイズもあります。

・小売業

小売業のフランチャイズとして有名なのはコンビニエンスストアです。「セブンイレブン」や「ローソン」、「ファミリーマート」などの大手コンビにチェーンはすべてフランチャイズチェーン店です。また「大黒屋」などのチケットショップなどもフランチャイズです。

3. 2種類のフランチャイズチェーン(FC)店の仕組み

フランチャイズチェーンには直営店とフランチャイズ店があります。

3-1. 直営店

直営店とは、フランチャイズ本部が直接経営にかかわっている店舗のことです。従業員は全て本部の社員で、設備などについても全て自社でまかなっています。

3-2. フランチャイズ

フランチャイズ店とは、フランチャイズチェーンに加盟したオーナーがそれぞれの店を運営するシステムのことです。フランチャイズ店で働く従業員は、本部ではなくオーナーによって雇われます。材料の仕入れや店舗の運営については本部からのサポートもありますが、実際の業務に関してはオーナーが行います。

4. フランチャイズチェーン(FC)店の4つのメリット

4-1. チェーンの知名度やイメージを活用できる

フランチャイズチェーン店には誰もが知っているブランド力があるため、開業した時点である程度の顧客を集めることができます。お客様の中には、有名なお店だから利用してみたという人もいます。

開業するときには店を宣伝するためにかなりの広告宣伝費が必要ですが、フランチャイズチェーン店ならば、場所さえ覚えてもらえれば宣伝する必要がないというのはとても便利です。

4-2. 事業経験がなくても安心して始められる

オーナーになる人の中には、初めて経営に携わる人もいます。通常、経営者を目指す場合にはその企業でたくさんの経験を積む必要があります。経営者としてのスキルや知識を身につけるまでに何年や何十年の訓練を必要とする企業もあります。

しかし、フランチャイズチェーン店では開業するための資金があれば誰でもオーナーになれます。

オーナーとしての経験が無い場合には黒字経営ができるのだろかと不安に感じますが、フランチャイズチェーン店ならば、本部による適切な指導とサポートがあるため安心して経営ができます。

通常は開業前に接客サービスから販売までの研修を数週間~数カ月に渡って研修を受けることができます。成功するための経営のノウハウについて、マニュアルを通して具体的に学ぶことができます。

4-3. 店舗の運営に専念できる

飲食店の経営をする場合にはメニュー選びは非常に重要です。食材選びや調達方法、調理の仕方や価格設定まで全てを決めなければなりません。商品によっては開発するまでに数カ月や数年を要することもあります。

しかしフランチャイズチェーン店ならば、全ての商品やサービスが用意されているため、オーナーは運営のみに集中できます。

4-4. 融資を受け入れやすい

開業を目指すオーナーの中には、自己資金のほかに金融機関や自治体による融資を利用する人もいます。融資を利用する場合には、融資が必要な理由、事業の目的、返済期間などが詳細に書かれた計画書を提出しなければなりません。しかし、オーナーとしての経験が無い場合などは融資を断られることもあります。

フランチャイズチェーン店のオーナーとして融資を申請する場合には、フランチャイズチェーンの過去の実績や別の加盟店の実績を基に、綿密な事業計画書を作成できます。そのため金融機関や自治体からの信用を得やすいため審査が通りやすくなります。

5. フランチャイズチェーン(FC)店の4つのデメリット

5-1. どんな経営状況でもロイヤリティを支払わなければならない

フランチャイズチェーン店を経営するデメリットの1つは、一定のロイヤリティを毎月支払わなければならないことです。

ロイヤリティは企業によって異なりますが、売上金額に応じてロイヤリティが変わる売上歩合方式では、売上金額の2~50%を本部に支払います。売上金額にかかわりなく毎月一定の金額を支払う定額方式では、1カ月あたり5~10万円程度のロイヤリティーを本部に支払います。

経営が安定している場合ではそれほど問題にはなりませんが、売り上げの落ち込みが続いている場合では経営を圧迫することにつながります。そのため、魅力のある商品やサービスを提供しているフランチャイズチェーン店でも、ロイヤリティが高額ならば経営のリスクが高いため注意しなければなりません。

5-2. 自分の好きなように経営ができない

フランチャイズチェーン店では、商品の販売やサービスの提供のための細かいマニュアルが用意されています。初めての人でも安心して経営ができる反面、自分の好きなように運営が行えないというデメリットもあります。

フランチャイズチェーンの小売店や飲食店を経営する場合には、売れ残り商品の処理の問題が発生することがあります。通常のお店ならば割引価格で提供したりできますが、フランチャイズチェーン店では販売価格の遵守などの規定が設けられており自由に価格設定ができません。

さらに営業時間や定休日についても細かい規定があります。コンビニエンスストアなどでは営業時間についての規定も契約書に含まれており、売り上げが少ないことやスタッフを雇うことができないという理由で守れなかった場合には、ペナルティを支払ったり契約を打ち切られることもあります。

5-3. 契約期間の存在

フランチャイズチェーン店を開業するときには本部との契約を交わしますが、契約事項には契約の期間が定められています。一般的には2年間の契約を結び、契約終了後については双方の同意があれば更新できます。

開業をしたものの赤字経営が続いたため店を閉じたいと思ったとしても、契約期間が残っている場合には契約を破棄できません。特別な事情が無い限りは、更新時期まで営業を続けるか違約金を支払って営業をやめるかのどちらかの選択が必要です。

一方で順調に経営を行っていたものの、本部が契約の更新を拒否したために経営を続けられなくなったケースもあります。契約を交わすときには契約書をよく確認して、聞きたいことがあれば納得のいくまで質問するようにしましょう。

5-4. 別のチェーン内で不祥事が起きるとその影響を受けることがある

フランチャイズチェーンの中には、アルバイト従業員による不祥事によって企業全体の売り上げが大きく落ちこんだ事例もあります。たとえ別の店舗の不祥事あったとしても、購入者やサービスの利用者から見れば同じお店のため、サービスを打ち切られたり購入を控える人もいます。

フランチャイズチェーンによっては、全国に10,000店舗を抱えるような企業もあります。店舗数が多ければ、不良店が発生する可能性が高くなります。開業したい業種に幾つかのフランチャイズチェーンがある場合には、企業のイメージや過去にトラブルが無かったかなどを参考にしながら比較検討しましょう。

6. フランチャイズチェーン(FC)店の仕組みまとめ

フランチャイズチェーン大きな特徴は、加盟店は店の商標や販売システム、商品やサービスを利用できる点にあります。日本には小売店やファストフード店をはじめ、たくさんのフランチャイズチェーンがあります。オーナーとして開業を目指す場合には、どんな業種のフランチャイズ店を経営するのかをじっくり考えてから決めるようにしましょう。

フランチャイズチェーン店として経営をすることにはメリットとデメリットがあります。ブランドイメージがある、経営のノウハウを教えてもらえるため安心して開業できるというメリットがある反面、ロイヤリティを支払わなければならない、自分の好きなように経営ができないといったデメリットもあります。

まずはメリットとデメリットを比較しながら、決定を下すようにしましょう。

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