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ブリーダーの開業資金と黒字経営に成功するコツまとめ

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ブリーダーとして開業するには、必要な資金やランニングコストなどを想定し黒字経営を続けられる収益モデルを確立することが大切です。資金や売上の想定、物件選びや契約時の注意点、必要な資格などブリーダー経営を成功させるコツを紹介します。

本記事ではブリーダーの開業や経営にかかる資金やその調達方法、物件選びや黒字経営のコツなど、失敗しないためのノウハウを複数の観点から紹介します。

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1. ブリーダーに必要な開業資金

ブリーダーとして開業するには、初期費用と月々のランニングコスト (必要経費) を想定しておきましょう。

1-1. 初期費用と内訳

ブリーダーの開業は血統書付きの雌の動物1匹から始めることも可能です。その場合の費用で内訳を計算します。

 

・雌犬または猫の購入代金・・・30万円~

・飼育用備品・・・3万円~

・年間飼育費 (エサやペットトイレ用品など) ・・・9万円~

・登録費用 (登録団体会費や申請手数料など) ・・・3万円

その他、動物が病気になった場合の治療費や交配料、諸々の小道具や運転資金も合わせると80万円ほどは必要です。生産数や本格的なペットショップとしてのこだわりを現実にする場合、500~2,000万円かかるケースもあります。

1-2. ランニングコスト

ブリーダーのランニングコストには、月々の飼育代、交配および出産の費用、病気を蔓延させないためのワクチン接種費用、従業員の人件費などがあります。

繁殖用として動物を購入しても、交配から出産まで最短でも9ヶ月程度はかかるため、それまでの運転資金を用意する必要があります。

運転資金を稼ぐために犬や猫のブローカー業を先に始める人もいます。

2. ブリーダーの開業資金の調達方法

ブリーダーの開業資金調達方法には、貯金から捻出、金融機関からの融資、独立開業支援制度の利用があります。

しかし、銀行や信用金庫などの金融機関からの融資は、審査基準が厳しく、全く融資を受けてもらえないケースも多いです。しかし、ブリーダーの仕事経験があり、明確な事業計画や収益プランがある場合は、金融機関から融資してもらうのもいいでしょう。

自己資金が足りない場合は、低金利融資の「日本政策金融公庫」などの独立開業支援制度を利用しましょう。

ほかにも信用保証協会を保証人とし、市区町村が保証料や金利を負担する自治体の融資制度、国や地方自治体の助成金 (返済不要) でまかなうことなども考えられます。

3. ブリーダーに最適な物件の選び方

ブリーダーは主にペットショップとして物件を確保します。利益をあげるには、物件の選定も重要です。以下の5つのポイントを踏まえて物件を見極めましょう。

3-1. 5つのポイント

・立地条件から来客を想定する

物件選びの段階からターゲットとする主要なお客さんのタイプを想定することが大切です。ペットを飼いたい人は世代を問わず多くいますが、ターゲットを子供に絞るか、20~30代の女性に定めるか、シニアをメインにするかで、物件選びにも影響が出ます。

自身がメインとする客層やその人たちがペットショップに来る目的や来客ルートなどを想定し、各物件周辺の環境を調査しましょう。自身が開業するペットショップのメイン客層が集まりやすい物件に決めるのがベストです。

・ある程度の面積を確保したうえで、優先条件を決める

ペットショップを開くには、ある程度の面積を持った物件を選ぶことが最重要です。店舗が狭すぎると、ペットに余計なストレスを与えてしまうので、ゆとりを持った場所でのびのびと飼育できる環境を求めましょう。

2016年のペットおよびペット用品小売業の売場面積の相場は1店舗あたり82,9㎡です。この程度の面積は確保したうえで、家賃、面積、最寄り駅からのアクセス、築年数など、適正条件に最も近い物件に決めましょう。

・防音対策が施されているかをチェック

動物を扱う関係上、毎日動物の鳴き声を聞くことになります。近隣から鳴き声がうるさいとクレームがくることも想定しましょう。

鳴き声がなるべく外に聞こえないように、物件には防音が施されているかをチェックすることが大切です。

・複数の不動産業者に相談する

ペットショップの物件探しには、複数の不動産業者に相談することをすすめます。もちろん業者本人たちには複数に相談している事実は内緒です。

業者によりおすすめする物件のタイプは異なるため、多角的な視点から理想的な物件を判断できます。

・周辺環境をチェックする

目当ての物件周辺に競合するペットショップがないかチェックしてください。ジャンルが被っていると、お客さんは既存のほうを優先しがちなため、思い通りの経営ができなくなる可能性があります。物件選びの際はなるべくペットショップやブリーダーが開く店舗から離れたところに決めましょう。

しかし、周辺にペットショップがないが、ペットホテルや動物病院など動物を扱う異業種がある場合はおすすめです。購入したペットを似たルートで動物病院やペットホテルに連れていけるメリットがお客さん側に生じるからです。

以上の内容も踏まえ、ブリーダーとしての開業物件は周辺環境を慎重に考慮しましょう。

3-2. 契約時の注意点

物件契約時にもお金がかかります。契約内容や料金を慎重にチェックしましょう。また契約期間内に閉店などをすると、違約金を請求されることがあります。その点も含め、違約金のポイントに関するチェックも必要です。

契約時にかかるコストには、敷金 (保証金) 、礼金、仲介手数料、保証料、共益費および管理費、保険料 (火災保険は必須の場合多し) があります。

保証金は賃貸物件の場合、家賃の半年~1年分、礼金は1~2ヵ月分が相場です。保証料は万が一の家賃滞納時に保証会社に立て替えてもらうための費用で、家賃保証会社に払います。

ブリーダーの開業物件はペットによる汚れがつきやすいため、契約終了で物件を去る際は原状回復にかかる費用が他の業種より高くなる傾向があります。保証金を通常の1、2割増で請求されるケースも想定しましょう。

4. ブリーダーで黒字経営するコツ

ブリーダーで黒字経営するコツは以下の4つです。

4-1. 入念に事業計画を組む

ブリーダーに限らず、店舗の黒字経営を成立させるには、目標売上高がランニングコストを上回るような事業計画を確立させることが大切です。

売上の何%を利益として確保するか、客単価×来客数×営業日数から想定売上を出し、そのために行うべき戦略など、入念な計画を組んで経営を進めましょう。

4-2. 確かな人脈で販売ルートをゲット

ブリーダーは販売ルートの確保が大切です。特に売れ残って高齢化した動物は、ますます需要がなくなるため、繁殖した動物をすぐに売るためには信頼できる取引先との関係性を強めましょう。

ブリーダー仲間や先輩の同業者との人脈を確立することが販売ルート確保につながります。動物飼育や販売に関する知識だけでなく、同業者との人脈を作るプランも入念に組むことが大切です。

4-3. インターネット販売の規制に気を配る

ブリーダーとしての販売ルートのひとつにインターネットもありますが、この場合も最低一度は顧客とブリーダーが対面し、商品である動物に関する説明や現物確認を行う必要があります。

このほかにもインターネットの動物販売には多様な規制が存在します。動物愛護法も5年ごとに改正されるため、常に条例や法律をチェックしておきましょう。

5. ブリーダーの開業に成功した事例と年収

ブリーダーの開業に成功するには、口コミで五つ星に近い評価を受けているブリーダーを参考にしましょう。口コミからブリーダーの経営方針や成功につながるヒントがうかがえる場合があります。

https://www.min-breeder.com/breeder_orange5559.html#rating_list

こちらのブリーダーは健康的で良質な子犬の生産を心がけ、感染症予防も万全に行うなど、健康や衛生に最大限の配慮を行っていることがうかがえます。

お客さんの要望に沿い、丁寧なアドバイスを行なっており、動物好きのお客さん想いであることが口コミから伝わります。写真や動画で商品に関する予備知識も与えているようです。

https://www.min-breeder.com/breeder_rimi0419.html

こちらはいつお客さんに売却されてもいいようにトイレトレーニングなどの躾がしっかりとされていること、購入成約後も期限を設けずに相談に応じていることなどが評価されています。

ブリーダーとしての年収相場は200~500万ほどといわれています。一般のサラリーマンの年収並かそれよりも下回る程度です。動物に対する愛情や飼い主にめぐり逢わせられる喜びなどのやりがいに年収以上の価値を見出せるかが重要です。

6. 失敗しないブリーダーの開業・経営方法の種類

ブリーダーにもフランチャイズと個人経営の2つのパターンがあります。それぞれに応じて失敗しない開業・経営方法を紹介します。

6-1. フランチャイズ経営

ペットを求める人はいつの時代も多くいるため、フランチャイズ経営の恵まれたメリットを生かすことで、アドバンテージを得られる可能性があります。

フランチャイズ経営は、本社から従業員が派遣されたり、経営やペットの世話などのアドバイスがもらえるので、必要に応じてわからないことは本社に相談しましょう。しかし、契約上はフランチャイズ経営者は本社にとって部下ではなく対等の関係なので、状況に応じて自力で解決方法を見出すことも大切です。

6-2. 個人経営

個人経営の場合はフランチャイズとは違い、人脈を独自で確立しアドバイスを求めにいかなければなりません。営業上の制約も多いフランチャイズと違い、独自のプランで経営ができますが、その分フランチャイズ経営以上の責任感を求められます。

動物を扱う事業を、自身が主導するため、動物の命や尊厳を優先した行動が大切です。ブリーダーとしての責任を全うすることが、顧客、同業者、関連業者などとの信頼を構築する鍵になります。

7. ブリーダーの開業に必要な資格や許可

ブリーダーとして事業を行うには自治体へ動物取扱業の届出が必要です。この届出を行うために「動物取扱責任者」の資格を取得しなければなりません。

ペットショップや動物病院など、動物関連事業で半年以上の実務経験、動物関連の大学や短大などで1年以上の履修経験、専門学校の動物関連講座受講のいずれかが資格取得の要件になります。

必要な登録申請、開業予定施設の立ち入り検査などをクリアしてはじめてブリーダーの事業開始です。これに関する細かい規則が各都道府県で若干違うため、最寄りの保健所に確認しましょう。

8. まとめ

ブリーダーとして開業するには、開業資金やランニングコストなどの費用を想定し、物件や売上プランなど、黒字経営を成功させるための戦略を確立することが大切です。動物を扱う仕事であるため、 鳴き声などによる苦情対策などの配慮も必要です。

ブリーダーとして成功するには、人脈を作り、販売ルートを確保することも重要です。いつお客さんに売れてもいいように、丁寧なしつけも必要です。成約後もお客さんからペットに関する相談を受けることもあるので、常にコミュニケーションを意識しましょう。

動物を扱う事業であるため、動物の命や尊厳を第一に考えた自覚ある運営が重要です。動物に対する愛着が深く、その素晴らしさを世間に広めたいと考え、なおかつ経営などのノウハウを学ぶ意欲が強い人はブリーダーとしての事業を目指してはどうでしょうか。

 

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