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眼科の開業資金と調達方法まとめ

眼科を開業するときには、4,700万~1億300万円の費用がかかります。眼科を開業するための物件を選ぶときには、高齢者の多い地域の物件を借りるとことや通院しやすい物件を選ぶことが重要です。眼科を開業するときに必要な開業資金や黒字営業をするためのコツをまとめました。

眼科医として働く場合には、病院や診療所などで従事する勤務医と、自分で眼科の病院や診療所を設立する開業があります。眼科の開業医になれば高収入を得ることも可能ですが、どのくらいの初期費用がかかるのか不安に感じるのではないでしょうか?

今回は、眼科を開業するときに初期費用や内訳について詳しく紹介しています。さらに、眼科の独立開業で成功するコツについてもまとめました。眼科の開業に興味のある方は、ぜひ参考してください。

1. 眼科の開業資金

眼科の開業を計画するときには、初期費用とランニングコストがどのくらいかかるのかを把握しておきましょう。おおよその費用がわかれば、資金調達の計画を立てることができます。

1-2. 初期費用と内訳

開業する立地によっても異なりますが、眼科を開業する場合には4,700万~1億300万円の費用がかかります。内訳は以下のとおりです。

・物件取得費(400~3,000万円)

眼科を開業するには診療所が必要です。土地や建物を購入して開業する場合には3,000万円は見込んでおきましょう。一方、テナントで開業する場合は400万円ほどかかります。テナントの場合には、家賃のほかに家賃の6~12カ月分の保証金、家賃1カ月分の敷金などが必要です。

・内装費(2,000万円前後)

開業するためには、床や壁などの装飾が必要です。依頼する内装業者によっても異なりますが、一般的には1坪あたり40~50万円はかかります。

・医療機器の費用(1,800~4,800万円)

眼科の医療機器にかかわる費用は、ほかの診療科目に比べて高額になるので注意しましょう。特に白内障などの手術が可能な診療所を開業するときには、手術のための機器を購入しなければなりません。その場合には、通常の眼科よりも2,000~3,000万円高い費用がかかります。

・備品の費用(200万円前後)

眼科の開業には、待合室のソファーや診療のための机や椅子、レジやタイムカードなどが必要です。

・広告宣伝費(300万円前後)

安定した集客を目指すには、広告宣伝もかかせません。チラシを配ったり、ホームページを用意したりして多くの人に眼科の診療所を認知してもらいましょう。

1-3. ランニングコスト

眼科を開業した直後は、診療所の存在を知ってもらうのに時間がかかるので安定した集客はできません。そのため、赤字になっても営業が続けることができるように、あらかじめ数カ月分の運転資金をよういしておきましょう。

ランニングコストの目安は187万円前後です。ただし、診療所の規模によってはさらに費用がかかることもあります。おもなランニングコストは以下のとおりです。

・家賃(40万円前後)

開業する地域や規模によって家賃は異なります。眼科の開業には30~40坪が理想です。特に手術室を設置するときには40坪は必要となるのでおぼえておきましょう。

・人件費(105万円前後)

人件費についても診療所の規模によってかかる費用がかわります。一例として、視能訓練士と看護師を1人ずつ、受付スタッフを3人雇用した場合の人件費は105万円です。

・医薬品の費用(42万円前後)

医薬品の費用についても開業する眼科の規模によって異なります。

2. 眼科に必要な開業資金の調達方法

眼科の開業資金は高額です。自己資金のみで開業するのは難しいので、銀行や信用金庫などの金融機関に融資を申し込んで調達する必要があります。

融資の審査に通るためには、なるべく自己資金の割合を増やしておくことが大切です。手元に資金がほとんどない状況で融資の申請をすると、「事業計画や見通しについて甘く考えているのではないか」と疑問をもたれてしまいます。

そのため、開業資金の10~20%の自己資金は用意しておきましょう。

3. 眼科に最適な物件の選び方

眼科の開業を成功するには立地選びが重要です。特に以下の3つのポイントをおさえておきましょう。

3-1. 物件選びの3つのポイント

・高齢者の多い地域を選ぶ

眼科を開業するときのメリットのひとつに、幅広い年齢層の患者をターゲットにできることがあります。小児科や産婦人科とは異なり、眼科ならどの世代も利用するので安定した経営がしやすいでしょう。

ただし、より安定した経営を目指すなら高齢者にターゲットを絞るのがおすすめです。若年層は結膜炎の治療やメガネに関する処方などが中心ですが、そうした治療は利益が少ないというデメリットがあります。そこで、白内障をはじめ、さまざまな治療のために来院する高齢者が多い地域に開業することで、利益を増やすことができるでしょう。

・通院しやすい物件を選ぶ

テナントで眼科を開業するときには、患者が通いやすい物件を選びましょう。バリアフリーやエレベーターの設備のあるテナントを選べば、子ども連れや高齢者、車椅子を利用している人も通いやすくなります。

・メガネ店やコンタクトレンズ店の近くで開業する

眼科の経営を安定させるための方法としてメガネやコンタクトレンズの処方があります。メガネ店やコンタクトレンズ店の中には、店内で視力検査や処方を行えるところもありますが、安心して利用するために眼科へ訪れる人もいます。

そのため、メガネ店やコンタクトレンズ店が集中している地域に開業すれば、たくさんの集客を見込めます。

3-2. 契約時の注意点

テナントで眼科を開業する場合には、テナントの所有者と賃貸契約を交わす必要があります。希望の物件が見つかったときにはすぐに契約を結びたくなるものですが、トラブルを避けるためにも契約書の内容はきちんと確認しておきましょう。特に以下の2点には注意が必要です。

・契約期間

テナントの多くは契約期間を10年としていますが、将来的に法人化を考えている場合には、15年以上の長期の契約が必要です。契約書に記載している契約年数をチェックしておきましょう。

また、長期契約を結んだ場合に、個人的な理由で契約を解消するときには、違約金の発生や残りの契約期間についての支払いが発生することもありますので、十分な検討してから決定しましょう。

・禁止事項

契約書には所有者による禁止事項を記載しています。その中には、物件の改造に関する制限事項や禁止事項があるのでチェックしておきましょう。眼科医が使用する医療機器には、設置に関する制限を定めているものもあります。どこまでの改造なら可能なのかについて所有者と話し合っておくのは大切です。

4. 眼科の独立開業で成功するコツ

眼科の独立開業で成功するためのコツは、治療の範囲を明確に決めておくことです。白内障の手術は需要が多いので魅力的ですが、手術をするための機器が必要となり、手術のためのスペースも確保しなければなりません。そのため、開業前に白内障の診療を行うか決めておきましょう。

レーシック手術についても同じことがいえますが、大手の診療所でも黒字経営に苦戦しているので避けたほうがよいでしょう。

5. 眼科開業の成功事例と年収

独立開業をした眼科医の年収は1,500~5,000万円と幅があります。ある開業した眼科医は丁寧な接客を心がけることで年収アップに成功しました。

患者が抱えている病気についてわかりやすく丁寧に説明をして、納得をしてもらってから治療を行っています。さらに、いつでも気軽に通うことができるように、診療所内は明るい雰囲気を演出する白と緑を基調にしました。レイアウトにもこだわりを持たせ、患者が別の患者に出会うことがないようにつくりにしています。その結果、集客アップに成功して、高収入を稼ぐことができました。

6. まとめ

眼科を開業する場合には4,700万~1億300万円の資金が必要です。初期費用の多くは医療機器の購入費用ですが、診療内容によっては費用をおさえることもできます。

開業した眼科医の中には、年収が5,000万円の人もいます。患者が気軽に通院できるような雰囲気をつくることや丁寧な接客を心がけることが年収アップのカギです。

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