移動販売のフランチャイズには、本部の持つノウハウを利用できることや販売場所をいつでも変更できるといったメリットがあります。国内にはさまざまな移動販売のフランチャイズがありますが、加盟金やロイヤリティはフランチャイズによって異なるので、必ずチェックしておきましょう。
車を使用して移動しながら商品の販売をする移動販売を開業する場合には、どんなメリットとデメリットがあるのでしょうか?
脱サラをして移動販売をしたいと考えている人のために役立つ情報をまとめました。フランチャイズ募集をしている移動販売会社についての開業までの流れを紹介します。
フランチャイズの移動販売ビジネスに興味があるものの、どんなリスクがあるのか不安に感じている人は、この記事を役立ててください。
もくじ
1. フランチャイズ募集している移動販売会社一覧
フランチャイズによって販売する商品が異なります。そのため、自分に合ったフランチャイズを選べるように、複数のフランチャイズを比較しましょう。フランチャイズ募集しているおもな移動販売は以下のとおりです。
富良野メロンパン
富良野メロンパンの特色は、本物のメロンをたっぷり使った濃厚な味わいです。実際のメロンを使用しないメロンパンがあるなか、富良野メロンパンはきれいな水と空気によって育った北海道産のメロンを使用しています。メロンの香りが口の中に広がるメロンパンです。
富良野メロンパンのフランチャイズに加盟するときの加盟金は70万円です。また、研修費として30万円がかかります。移動販売で使用する車両は、一括購入とリースから選ぶことが可能です。一括購入の場合は200万円、リースの場合は50万円の費用がかかります。
ロイヤリティは3万3,000円の固定となっています。未経験でも、本部による開業前のサポートを用意しているので安心して開業できるでしょう。
GelaFru(ジェラフル)
GelaFruはクレープとタピオカとジェラードを取り扱う移動式販売のフランチャイズチェーンです。注文を受けてから焼き上げるクレープは、イタリアンジェラート協会が認めたこだわりのフルーツを使用しています。ジェラードについても、乳脂肪分が4~8%の濃い目のものを使用しているので、濃厚な味わいを楽しむことができるでしょう。
GelaFruのフランチャイズに加盟するときの加盟金は100万円です。また、研修費として20万円がかかります。移動販売のための車両購入費は220万円となっており、おしゃれなワーゲンバスで販売をします。ロイヤリティは毎月の売り上げの6.6%です。
ばくだん焼本舗
ばくだん焼本舗は、東京の池袋に本店を構えるフランチャイズチェーンです。ばくだん焼本舗が販売する「ばくだん焼」は直径8cmのたこ焼きの形をしたもので、中には10種類の具を閉じ込めています。たこ焼きとお好み焼きをミックスしたばくだん焼きは、子どもから年配の人までおいしく味わえるでしょう。
ばくだん焼本舗にフランチャイズ加盟する場合、105万円の加盟金が必要です。また、研修費は31万5,000円、開業のための機材の購入費は105万円となっています。このほかに、車両のための購入費が必要です。ロイヤリティは3万1,500円となっています。
ばくだん焼本舗の商品は、ほかのフランチャイズでは販売していないオリジナルです。他店との差別化を図りたい人にはおすすめでしょう。
2. 移動販売のフランチャイズに加盟する3つのメリット
移動販売のフランチャイズに加盟すると、以下のメリットを受けることができます。
ブランド力を生かすことができる
移動販売のフランチャイズに加盟するメリットのひとつは、本部の持つブランドを使用できることです。個人の移動販売の場合は、顧客がメニューの内容を認知するまでに時間がかかりますが、フランチャイズの移動販売は、すでに別の店舗で購入した人やコマーシャルや広告などで認知している人がいるので、宣伝費をかけなくても集客ができます。
本部が持つ営業ノウハウを利用できる
もうひとつのメリットは、本部が持つ営業のノウハウを利用できることです。個人で移動販売を開業するときには、メニューから価格まですべて自分で決めなければなりません。
一方で、フランチャイズについては、本部による開業のための準備や黒字経営のためのノウハウを受けることができるので、安心してビジネスを始めることができるでしょう。
販売場所をいつでも変更できる
3つめのメリットは、販売する場所をいつでも変更できることです。店舗型のフランチャイズは、開業する店舗を決めたあとの変更ができません。そのため、似たような商品を扱う店舗が近くにオープンすると売り上げが落ち込む可能性があります。
移動販売のフランチャイズなら、開業後でも自由に販売場所を選ぶことが選ぶことができるので便利です。もし集客が思わしくないと感じたなら、別の場所で営業ができます。
3. 移動販売のフランチャイズに加盟する3つのデメリット
移動販売のフランチャイズへの加盟を考えるときには、デメリットについても知っておきましょう。主なデメリットは以下のとおりです。
自由な経営ができない
フランチャイズでは販売方法やメニューが決まっています。オーナーの都合で販売方法を変更したり、メニューを増やしたりすることはできません。移動販売で使用する車両についても細かい規定があるので、自分で好きなように営業したい人には不向きでしょう。
ロイヤリティの支払いがある
フランチャイズに加盟すると、経営や接客のサポートを受けることができます。ただし代わりとしてロイヤリティを支払わなければなりません。黒字営業のときには問題になりませんが、赤字営業のときには経営を圧迫する可能性があるので注意です。
ロイヤリティの金額はフランチャイズによって異なります。フランチャイズの中には売り上げに応じてロイヤリティの金額を決めているところもあるのでチェックしておきましょう。いくつか比較して自分に合ったフランチャイズを選ぶことが重要です。
天候によって売り上げが左右される
店舗と比較した場合のデメリットは、天候によって売り上げが左右されることです。移動販売は外で営業をします。そのため、雨の日や風の強い日などは集客が難しいので売り上げが落ちることもあります。移動販売のフランチャイズへの加盟を考えるときには、天候によってどの程度売り上げが変わるのかをチェックしておきましょう。
4. フランチャイズで移動販売を始めるための流れ
加盟するフランチャイズによっても異なりますが、開業までの流れは以下のとおりです。
・加盟を申し込む
開業してみたい移動販売のフランチャイズを見つけたなら、加盟の申し込みを行います。申し込みをすると、最初に事業に関しての説明を受けることができるので、わからないことがあれば聞いておきましょう。フランチャイズによっては商品の試食などを行っているところもあります。
・加盟の契約を結ぶ
事業の説明に納得がいった場合は、フランチャイズ加盟の契約を結びます。契約を結ぶときには加盟金などの支払いが必要な場合もあるので、あらかじめ確認しておきましょう。
・オープンの準備
加盟を結んだあとはオープンに向けての準備です。フランチャイズによっては、本部による研修や資金調達のためのサポートをしているところもあります。オープン後についても黒字営業のためのサポートをしているところもあるので、安心して営業ができるでしょう。
5. フランチャイズに加盟して移動販売で独立開業する方法まとめ
移動販売のフランチャイズは全国にたくさんありますが、取り扱う商品や加盟金などはさまざまです。いくつかのフランチャイズを比較して、自分に合ったところを選ぶのがよいでしょう。
フランチャイズの移動販売は、ブランドを利用できる、本部の持つノウハウを利用できるというメリットがあります。未経験でも本部によるサポートがあるので、安心して開業ができるでしょう。