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ドッグランの開業資金と黒字経営に成功するコツまとめ

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大昔から人間の良きパートナーである犬を飼育している家庭は多く、ドッグランも非常に人気が高い施設です。また、ドッグランはそれのみで経営するよりもドッグカフェに併設されていることが多いです。ここではドッグカフェが併設されているドッグランの経営について、黒字にするための解説をしていきます。

自由に走り回る愛犬の姿を見ることのできるドッグランは利用者が多く、開業も比較的容易なことから、ライバルが多い業種です。

その中で開業し、黒字経営に繋げるにはどのようなコツが必要なのでしょうか?

開業資金や物件選び、開業後の経営のコツなどドッグラン経営に必要な情報を集めました。

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1. ドッグランの開業資金

ここではドッグランのみではなく、ドッグカフェとドッグランが併設されている施設を開業すると仮定して、開業資金とランニングコストをシミュレーションしていきます。

ドッグランのみの開業を行う場合はドッグカフェの部分を除外して計算をしてみてください。

1-2. 初期費用と内訳

カフェ:面積20坪 座席数15席

小型犬用ドッグラン:面積30坪

大型犬用ドッグラン:面積120坪

この条件でドッグランを開業する場合の初期費用の内訳の目安は以下の通りです。

物件取得費用:500万円

カフェ部分

外装工事費用:200万円

内装工事費用:1,000万円

厨房設備工事:180万円

空調設備工事:85万円

ドッグラン部分

フェンス設置:250万円

天然芝   :180万円

その他施設費:150万円

ドッグランのみだと物件取得費を入れても1,000万円ほどで必要な設備の確保が可能です。ただし、犬の飛び出し防止を考慮するなら安全性が高く背の高いフェンスが必要になったり、出入り口を二重扉にするといった設計が必要になります。

また、遊具や水飲み場・足洗い場などを充実させて差別化を図るなら、さらに費用が掛かるということに注意してください。

1-3. ランニングコスト

ドッグランのランニングコストは、ほかの業種よりも比較的安く済みます。地面の種類(人工芝・天然芝・ウッドチップなど)によっても異なりますが、カフェを併設しない場合は以下のランニングコストのみ考えておけば良いでしょう。

・人件費

・水道光熱費

・通信費

・消耗品費

・施設維持費

・販売促進費

・雑費

カフェを併設する場合は、ここに仕入れ費や衛生費など多くのランニングコストがかかってきます。また、ドッグランのみの場合でも安全性を維持するために定期的な施設修繕が必要なので、ランニングコストは少し多めに計算しておくと慌てなくて済みます。

2. ドッグランに必要な開業資金の調達方法

ドッグランの開業資金を自己資金以外で補おうとする場合は、各種機関に融資を依頼することが一般的です。一部は自己資金を使い、500万円程度の資金を融資により調達したい場合は以下の制度や機関の利用がオススメです。

・日本政策金融公庫

 融資可能額:100万円~3,000万円

 振込にかかる期間:1ヶ月~2ヶ月

・信用保証協会融資(制度融資)

 融資可能額:100万円~1,000万円

 振込にかかる期間:1ヶ月ほど

・銀行や信用金庫

 融資可能額:50万円~1,000万円

 振込にかかる期間:1ヶ月ほど

・ノンバンク

 融資可能額:50万円~500万円

 振込にかかる期間:1週間~3週間ほど

開業時の資金融資としては日本政策金融公庫が最も有力です。営利目的ではないので比較的審査が緩く、融資にも積極的なのでまずはここに相談してみるといいでしょう。

3. ドッグランに最適な物件の選び方

ドッグランを開業する場合は、自己保有の土地がない限り土地や物件を借りることになります。広い敷地が必要な業種なので、地方の地価が安い物件を中心に選ぶことになりますが、その中でもどのような物件がいいのでしょうか?

3-1. 3つのポイント

ドッグラン開業で押さえておきたいのは広さ・駐車場・利用のしやすさです。それぞれのポイントについて解説していきます。

・交通の便よりも広さを優先する

ドッグランは小型犬用でも25坪、大型犬なら120坪程の敷地がないと窮屈な印象を受けてしまいます。狭すぎると犬同士のトラブルが起きたり、せっかくのドッグランなのに満足に走らせてあげることが出来ず、飼い主の満足度を得られずにリピーターが付きにくいです。

ほとんどの利用者は車で来るので、駅の近さは考慮せずにできるだけ広い土地が確保できる郊外の物件を選ぶのが正解です。

・広い駐車場が確保できる

前述したように多くの利用者は車で来るため、広い駐車場がドッグランには必須です。

また、大きな車やキャンピングカーの利用も少なくないので、1台1台のスペースも広めにした方が快適です。

それを考慮して広い駐車場を確保し、犬の乗り降りや駐車スペースの問題が起きないように配慮できる物件を選びましょう。

・犬連れが多い地域を選ぶ

遠方からの利用者も見込めるのがドッグランの利点ですが、それは口コミなどで評判が良くなってからです。開業して最初のころは、ふらっと立ち寄ってくれるお客さんが必要なので、犬連れが多い地域の近くを狙えるとリスクが減ります。

別荘地や避暑地でも犬連れが多いので、近くにそういった施設がある場所を狙うのも良いでしょう。

3-2. 契約時の注意点

ドッグランを開業する際に、土地や物件を借りる場合は必ず不動産業者との契約が必要になります。その際には以下の点に注意して、あとから想定外の事案が起きないように注意しましょう。

・残置物について

・解約や更新時の条件

・トラブル発生時の対処

残置物とは前に契約していた人物が物件所有者の許可を得て置いて行った設備などのことをいいます。ドッグランにする予定の場所に何らかの残置物がある場合、その撤去にかかる費用はどこが負担するのかを確認しましょう。借主負担の場合は撤去費用が大きくなることもあり、思わぬ負担がかかることもあります。

4. ドッグランで黒字経営するコツ

ドッグランで黒字経営にするために一番に考えたいのは快適さです。

・ドッグランの広さは十分であるか

・水飲み場や足洗い場の数は十分か

・脱走や怪我防止などが考慮されているか

・遊具や休憩スペースはあるか

・糞や尿は残っておらず衛生的か

などが利用者によく評価されるポイントです。満足度を高めてリピーターを増やすことが黒字経営には必須なので、必ず押さえておきましょう。

他のドッグランと差別化を図ることも黒字経営に重要なので、資金に余裕があれば雨天でも遊べる作りにするのも良いです。雨の日に利用できるドッグランは非常に少なく、そんな時に利用できるのは大きな強みになります。

5. ドッグランの開業に成功した事例と年収

カフェと中規模のドッグランが併設されている施設で成功した例をご紹介します。カフェは座席数が15席ほどで平日は空席も目立ちます。

ドッグランはドッグランのみの利用であれば1頭1,200円、カフェを利用した場合は1頭500円になる料金設定です。

1日の利用者数:60人前後

日商:9万円

売上高:350万円

営業利益:50万円

この施設は雨天時はドッグランが使えなかったため、季節によって売り上げは大きく開き、時には赤字になることも。しかし、大型連休や土日は人の入りが非常に良く、平均すると黒字となり経営は徐々に安定していきました。

成功のポイントはドッグランの設備が非常に充実しており、飼い主の休憩所や犬の遊具が多いことです。また来たくなるドッグランというコンセプトが成功した事例です。

6. ドッグランの開業に必要な資格・許可

ドッグランのみの開業であれば特別な資格や許可は不要です。ただし自治体によって許可が必要だったり、近隣住民への告知などを行った方がいい場合もあるので確認するようにしてください。

カフェを併設する場合は飲食店営業・喫茶店営業の許可が必要なので申請しましょう。また、トリミングサロンやペットホテルなど、動物を預かる施設を併設する場合は動物取扱業の資格が必要になります。

7. まとめ

ドッグランはランのみなら開業は比較的簡単で、自己保有の遊休地がある場合は少ない資金で始められます。しかし、犬の鳴き声や糞尿の臭いなどのトラブル、犬同士の喧嘩による怪我など、動物を取り扱う業種ならではの問題も起きやすいです。

そこを考慮した上で土地や物件を選び、開業後にトラブルが起きないように、起きても対処できる準備が必須です。

また、ドッグランは大小合わせるとかなりの数があるので、競合店との差別化も黒字経営には重要です。

飼い主も犬も快適にいられる空間、カフェや運動施設などの併設、イベントの開催などを行ってリピーターの確保を目指してください。

ドッグカフェは回転率が悪いことが経営の足を引っ張ることもあります。

ドッグカフェとランがセットになっている施設は多いですが、安易に考えずまずは事業計画をしっかりと立ててみてください。

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