フランチャイズに加盟してコインランドリーを独立開業する場合には、メリットとデメリットを把握しておきましょう。開業までの準備をスムーズにできますが、自分のアイデアを生かすことができない問題もあります。フランチャイズ募集しているコインランドリーやフランチャイズに加盟した場合の開業の流れをまとめました。
フランチャイズに加盟してコインランドリーを開業するときにはどのようなメリットやデメリットがあるでしょうか?
フランチャイズ募集しているコインランドリーやフランチャイズに加盟して開業する場合の流れについて紹介しています。コインランドリーの経営やフランチャイズの経営に興味のある人は参考にしてください。
もくじ
1. フランチャイズ募集しているコインランドリー一覧
マンマチャオ
マンマチャオは日本全国に500店舗以上を持つコインランドリーのフランチャイズチェーンです。マンマチャオのこだわりは植物由来の洗剤を使用していることです。体に直接触れる衣類を植物由来の洗剤で洗濯することで、安全に着ることができます。
洗濯で使用する水についても、マンマチャオでは活性水を使用しているので、繊維の奥まで水が入り込み汚れをかき出してくれます。活性水は常温ではなくお湯として使っているため、油汚れも簡単に落とすことができるでしょう。
マンマチャオでは加盟金やロイヤリティがかからないシステムを採用しています。ただし、フランチャイズへ加盟する際には、洗濯機や乾燥機の購入費用や物件取得費用として1,500万円が必要です。洗濯機については購入ではなくリースで使用することも可能です。その場合は、月々のリース代の支払いが発生します。
WASHハウス
WASHハウスは宮崎県宮崎市に本部を置く、コインランドリーのフランチャイズチェーンです。WASHハウスの特色は顧客のニーズに対応した設備です。ふとんの丸洗いもできる最大22kgまで対応した洗濯機、通学用のスニーカーやスポーツシューズなどが洗えるスニーカーランドリー、シミ抜き用の機材などを設置しています。
また、WASHハウスでは専属のスタッフを店舗に配置することで、キレイで開放感のある環境を維持できることにあります。さらに24時間対応しているコールセンターを設置しており、洗濯機や乾燥機の故障や洗濯物の盗難などのトラブルにもすぐに対応できるのもメリットのひとつです。
WASHハウスのフランチャイズへ加盟する場合は、加盟金として50万円、保証金として100万円が必要です。ロイヤリティのシステムはありませんが、本部からのサポートを受ける代わりに、毎月一定の金額を支払う「WASHハウスコインランドリーシステム一式」を採用しており12.5〜13.7万円がかかります。
コインランドリーボーテ
コインランドリーボーテは、愛知県名古屋市にあるコインランドリーのフランチャイズチェーンです。コインランドリーボーテのこだわりは無人店舗でも安心して利用できるシステムにあります。24時間稼働のモニターシステムや365日いつでも連絡できるコールセンターシステムをすべての店舗で設置しており、一人暮らし女性でも安心して利用できます。
店内は虫を寄せ付けないLED蛍光灯を利用しており、いつでも清潔な状態を保つことができます。洗濯機はステンレスドラムを使用しており、洗濯から乾燥までノンストップ60分で利用できるのも魅力です。
コインランドリーボーテは加盟金やロイヤリティがかかりません。ただし、初期費用として1,990万円が必要です。また、物件取得の費用や看板広告の費用は別途かかります。また、半径2km以内に同じフランチャイズ店舗を出店できません。そのため、同じ店が顧客を奪い合うことはないので安心して経営できるでしょう。
2. フランチャイズでコインランドリーを開業する4つのメリット
フランチャイズでコインランドリーを開業する場合にはメリットがあります。おもなメリットとして以下の4つがありますので、検討する際の参考にしてください。
開業まで準備がスムーズ
フランチャイズでコインランドリーを開業するメリットのひとつは、開業までの準備がスムーズなことです。個人でコインランドリーを開業するときには、物件の取得や洗濯機の購入、料金の設定や経営方針をすべて自分で決めなければなりません。そのため、準備のためにかなりの時間がかかります。
フランチャイズに加盟して開業する場合は、本部が開業のために必要な準備のサポートを行ってもらえるので手間がかかりません。そのため、大きなストレスを抱えることなく準備を進めることができるでしょう。
内装や外装のデザインを本部に任すことができる
フランチャイズに加盟してコインランドリーを開業する場合、経営方針だけでなく店舗の外装や内装についてのサポートがあります。内装に関して特にこだわりがなければ、フランチャイズに加盟して、本部にデザインを任せるほうが便利でしょう。
クレームについても本部に任せることができる
ビジネスを始めるときに厄介となるのがクレームです。コインランドリーの場合は、洗濯してもキレイにならなかった、洗濯したら服が破けてしまった、外出している間に洗濯物がなくなったなどのクレームを受ける可能性があります。個人で経営する場合は、すべてのクレームをひとりで対処しなければなりませんが、フランチャイズの場合は、本部に任せることができるので安心です。
経営プランがしっかりしている
コインランドリーの事業を成功させるために必要なこととして、しっかりとした経営プランを立てることがあります。経営は必ずしもうまくいくとは限りません。開業直後については、多くの人が店を認知していないため、集客がうまくいかないことがあります。
フランチャイズに加盟した場合は、本部によるしっかりとした経営プランがあるので安心です。長い年月をかけて培った経営ノウハウを持っているので、状況に応じたアドバイスを受けることができます。
3. フランチャイズでコインランドリーを開業する4つのデメリット
フランチャイズでのコインランドリーの開業を計画するときには、メリットだけでなくデメリットについても把握しておきましょう。メリットとデメリットを比較できれば、自分に合った開業方法を選ぶことができるでしょう。
個人のアイデアを生かすことができない
フランチャイズに加盟をすると、開業のために必要なすべての準備を任すことができますが、同時に自分のアイデアを生かすことができないので注意が必要です。
一例として洗濯機があります。ほとんどのフランチャイズでは、洗濯機を指定しています。洗濯機の中にはクレジットカードやICカードが使えない洗濯機もありますが、個人の都合で別の洗濯機に変えることはできません。そのような場合、カード払いを希望する顧客は、ほかのコインランドリーに流れてしまいます。
営業時間や営業日を指定している
コインランドリーのフランチャイズチェーンでは、営業日や営業時間が決まっています。コインランドリーの多くは無人での営業を行っていますが、毎日の清掃を義務付けているフランチャイズの場合には負担になることもあります。また24時間営業のコインランドリーの場合は、光熱費が多くかかることもあるので注意が必要です。
金額の変更ができない
フランチャイズのコインランドリーでは、本部によって価格を設定しています。オーナーが勝手に料金を変えることはできません。集客アップのためのキャンペーンなども行うことができないので、経営がうまくいっていないときには、フランチャイズに加盟していることが負担に感じることもあるでしょう。
秘密保持などの制限がある
フランチャイズに加盟した場合には秘密保持などの制限があります。契約の具体的な内容や経営方針などをほかの業者やオーナーに明かすことはできません。また、契約期間が終わったあとについても、本部の経営ノウハウをもらすことはできず、フランチャイズによっては契約が終わったあとに個人でコインランドリー経営をすることを許していないところもあります。
4. フランチャイズでコインランドリーを開業する流れ
コインランドリーを開業するまでの流れはフランチャイズによっても異なります。大まかな流れは以下のとおりです。フランチャイズへの加盟を検討している場合は参考にしてください。
・本部との面談
興味のあるコインランドリーのフランチャイズを見つけたとしてもすぐに加盟することはできません。最初に加盟に加入するための面談を行います。面談では、本部の経営方針や収支プランを聞くことができます。さらに加盟金やロイヤリティ、開業するための費用や内訳についての話も聞くことができるでしょう。加盟にあたって不安なことやわからないことがあれば、面談の時点で質問しましょう。
・フランチャイズへの加盟登録
本部との面談をして納得がいったならフランチャイズへの加盟を行います。フランチャイズへ加盟するには加盟金や保証金などの支払いが必要です。契約の際には契約書を使用しますので、契約後のトラブルを防ぐためにもすべての契約事項を確認しておきましょう。契約期間については、フランチャイズによって長さが異なります。契約期間が短い場合は、更新料などの費用が発生することもあるので、期間を延ばすことができるか確認しましょう。
・オープンのための準備
フランチャイズ契約を結んだあとは、店をオープンするための準備です。オープンの準備として、物件の取得や内装工事、洗濯機や乾燥機の購入や設置、黒字経営のための研修などがあります。本部が主体になって開業の準備を進めますが、わからないことがあれば、すぐに相談しましょう。オープン前にはチラシや看板などを使用して告知をします。
5. フランチャイズに加盟してコインランドリーを独立開業する方法まとめ
フランチャイズに加盟してコインランドリーを開業するときには、メリットとデメリットを把握しておきましょう。開業までの準備をスムーズにできることやクレームを本部に任すことができるといったメリットがありますが、個人のアイデアを生かすことができないことや価格の変更ができないといったデメリットもあります。
両方を比較して自分に合ったコインランドリーを開業できるようにしましょう。また、フランチャイズに加盟して開業するときには、いつでも本部に相談するようにしましょう。