フランチャイズに加盟して蕎麦屋を開く場合のメリットとデメリットを紹介しています。蕎麦屋のフランチャイズは、全国にたくさんありますがコンセプトや費用はさまざまです。自分に合ったフランチャイズを選ぶならばリスクを軽減できるでしょう。フランチャイズで蕎麦屋を開業するまでの流れもまとめています。
フランチャイズに加盟して蕎麦屋を開業したいと考えている人も多いですが、加盟したあとに後悔するのではないかと不安に感じる人もいることでしょう。
フランチャイズへの加盟のメリットやデメリットを把握しておけば、リスクを正しく知ることができます。安心して蕎麦屋を開業するためにもこの記事を読んで役立ててください。
もくじ
1. フランチャイズ募集している蕎麦屋一覧
フランチャイズに加盟して蕎麦屋を開業する場合には、どんなコンセプトなのかを必ず確認しましょう。開業する蕎麦屋の形態によって収益は大きく異なります。蕎麦屋については、通常の蕎麦屋のほかに、立ち食い形式の蕎麦屋もあります。開業資金や毎月のランニングコストを計算して自分に合った蕎麦屋を選択しましょう。
小木曽製粉所(株式会社王滝)
小木曽製粉所は、長野県を中心にフランチャイズ展開をしている蕎麦屋です。蕎麦は高いというイメージを覆して、ざるそばが一杯500円など、リーズナブルな蕎麦を提供しています。素材や鮮度にこだわっており、できたての蕎麦をお客さんの目の前で盛り付けをしています。エビ天やナス天など、季節に合わせた天ぷらも用意しており、サクサクと仕上がった天ぷらをおいしい蕎麦と一緒に楽しめます。
小木曽製粉所のフランチャイズの加盟金は、150万円です。初期費用は加盟金のほかに、デザイン・監修料、設計費、研修費、取引保証金などがかかります。ロイヤリティは毎月の売り上げの3%です。小木曽製粉所では開業前だけでなく開業後のサポートも用意しています。3カ月に1度、本部社員によるチェックを行っているため、安心して経営を行えるでしょう。
江戸切りそば ゆで太郎(株式会社ゆで太郎システム)
ゆで太郎は東京都品川区に本部を置くフランチャイズチェーンの蕎麦屋です。低価格ながらもおいしいそばを提供することをモットーとしており、長年継承してきた職人の業を手軽に味わうことができます。
ゆで太郎は立ち食いそばのシステムです。そのため、ビジネスマンや学生も気軽に利用できます。午前中だけのお得なメニューやワンコインで味わえるメニューもあり、誰もが気軽に利用できるでしょう。
ゆで太郎のフランチャイズの加盟金は200万円です。初期費用には、加盟金のほかに保証金や設計監修費がかかります。内装工事費は店舗の場所によって費用が異なり、ビルイン型は1,800万円、郊外型は2,200万円の資金が必要です。ロイヤリティは毎月の売り上げの5%を支払いますが、開業後についてもスーパーバイザーによるサポートがあるので、安定した経営ができるでしょう。
高田屋(株式会社プロスペリティ1)
高田屋は、東京都港区に本部を置くフランチャイズチェーンの蕎麦屋です。高田屋の蕎麦は、黒ゴマを練りこんだ蕎麦を使用しており、蕎麦の本来の持つ香りとゴマの香りの両方を楽しむことができます。また、高田屋では、蕎麦だけでなくサイドメニューも充実しており、油の温度や量にこだわった天ぷらや蕎麦の出汁を加えた卵焼きなどもあります。
高田屋のフランチャイズの加盟金は300万円です。初期費用には、加盟金のほかに取引保証金やデザイン・監修費などがかかります。ロイヤリティは、小型店舗については毎月の売上金の3%、通常店舗については毎月の売り上げの5%です。立地に合わせた投資モデルを持っているので、未経験の人でも気軽に相談できるでしょう。
2. フランチャイズで蕎麦屋を開業する3つのメリット
フランチャイズで蕎麦屋を開業するときには、以下の3つのメリットがあります。
未経験でも安心
飲食店を開くときには、ほかの店で学んでから独立するケースがほとんどです。働き始めたとしても、最初の数年間は雑用係を務めることもあり、技術や知識を習得するまでに多くの年月がかかることもあります。
フランチャイズでは、条件がそろっていればすぐにでも開業できます。そのため、脱サラで開業したい人や子育て中の主婦でも開業が可能です。
リスクをおさえることができる
個人で蕎麦屋を開業するときには、物件探しや仕入れのルートをすべて自分で行わなければなりません。そのため、開業を決めたとしても開業までに多くの時間がかかってしまい、場合によって不必要なことでお金が消えてしまう可能性もあります。
フランチャイズは、開業のためのノウハウや仕入れのルートを持っています。フランチャイズによっては物件取得のサポートを行っているところもあるので、リスクを抱えることなく経営ができるでしょう。
融資が受けやすい
蕎麦屋を開業するためにはまとまった資金が必要です。資金調達の方法として、金融機関からの融資がありますが、信用がないので簡単には審査が通りません。
一方で、フランチャイズはネームバリューがあるので信用してもらいやすく、比較的簡単に審査が通ります。また、事業計画書のサポートを行っているところもあるので、安心して融資を申し込むことができるでしょう。
3. フランチャイズで蕎麦屋を開業する3つのデメリット
蕎麦屋のフランチャイズへの申し込みを考えるときには、事前にデメリットについても把握しておきましょう。加盟締結後のトラブルを避けることができます。
オリジナリティが出しにくい
フランチャイズでは、本部の持つノウハウや情報を利用できるメリットがあります。しかし、ほかの店にはないオリジナリティを出すことは難しくなるでしょう。フランチャイズ店舗の多くは、オリジナルの蕎麦やだしを提供することを禁止しています。
ロイヤリティが発生する
フランチャイズでは、開業でのノウハウを提供する代わりに毎月のロイヤリティを支払います。そのため、売り上げのすべてが収益にはなりません。蕎麦屋のフランチャイズでは、ロイヤリティを5%に設定しているところが多いですが、企業によっては高めに設定しているところもあります。加盟を検討するときには、ロイヤリティの割合を必ず確認しておきましょう。
ほかの加盟店の影響を受けることもある
フランチャイズに加盟すれば、本部と同じ店の名前を使用しての営業が可能です。店の知名度を利用して営業ができるというメリットがありますが、1つの店舗が不祥事を起こすと、別の店舗にも影響ができる可能性があります。インターネットが普及している現在では、1つの不祥事でも大きく拡散することもあるので注意が必要です。フランチャイズへの加盟を検討するときには、費用だけでなく、本部や店舗の評判も確認しておきましょう。
4. フランチャイズで蕎麦屋を開業する流れ
蕎麦屋のフランチャイズへの加盟を検討するときには、あらかじめ開業の流れをチェックしておきましょう。基本的には以下の流れです。
・加盟の相談
フランチャイズへの加盟を申請するときには、最初に本部との相談を行います。加盟金や保証金の詳細や加盟の契約後の流れについての相談です。加盟に際して、不安なことやわからないことがあれば、この時点で聞いておきましょう。
・フランチャイズ加盟の契約
本部とオーナーの双方が合意したら、フランチャイズ加盟の契約を結びます。契約の際に、加盟金や保証金を支払うことがあるので、加盟を希望するときにはなるべく早めに資金調達をしておきましょう。
・店舗の内装や店長の候補者の研修
加盟の契約を結んだあとは開店に向けての準備です。本部のサポートを受けながら店舗の選定を行います。
スタッフについても店長の候補者を中心に、調理や接客の研修を行います。研修期間はフランチャイズによって異なりますが、通常は2~3カ月ほどです。
・オープンの準備
営業する店舗が決まったら、オープンへの準備です。内装の工事や保健所への許可の申請を行います。オープンの前日や当日には、本部によるスーパーバイザーのサポートがあるので、安心して営業ができるでしょう。
5. フランチャイズに加盟して蕎麦屋を独立開業する方法まとめ
フランチャイズに加盟して蕎麦屋を独立開業するときには、メリットとデメリットを把握しておきましょう。蕎麦屋を開業するまでのリスクを軽減できることや、開業資金を調達しやすいことなどのメリットがありますが、オリジナリティを出すのは難しくなります。加盟を検討するときには、加盟金などの初期費用だけでなく、コンセプトやメニュー内容なども比較しながら、自分に合ったフランチャイズを選ぶようにしましょう。