日本全国に店舗を展開し、自力歩行が困難な方や在宅治療が必要な方への訪問医療マッサージサービスを提供しているLEIS。15年以上にわたる事業実績を持つLEISが手掛けるフランチャイズが「レイス治療院」です。このフランチャイズの基本情報や条件はいったいどのようなものなのでしょうか?
フランチャイズは、加盟金やロイヤリティを支払うことによってその屋号や商標、ノウハウを取得し、ビジネスを展開していく手法です。サポート体制が充実しているフランチャイザーも多く、業界未経験者でもスムーズに開業できるため、フランチャイズ加盟してみようと思う人も増えてきています。
最近では飲食店に限らず、内装リフォーム店、学習塾など、様々な業種でフランチャイズ展開されており、選択肢が多いのも魅力です。
そんななか、現在の「高齢化社会」に対応した、高齢者向け医療サービスでフランチャイズ展開をしている「LEIS株式会社」という企業があります。今回はこのLEISのフランチャイズについて解説します。
もくじ
1. フランチャイズ展開しているLEISの基本情報
LEISは「社会に新しい価値と感動を!!」をコンセプトに、医療・介護分野において事業展開をしている企業です。その事業内容は「訪問医療マッサージ事業」「デイサービス事業」「接骨院事業」「ふれあいコール事業(安否確認事業)」と多岐に渡り、なかでも訪問医療マッサージ事業「レイス治療院」は日本全国に180店舗以上のフランチャイズ展開をしていることでも知られています。
レイス治療院のサービスは、主に「自力歩行困難者」「在宅治療者」といった高齢者の自宅にマッサージ師を派遣して訪問医療マッサージを提供することにあり、これからの高齢化社会においては、さらにその需要を高めていくと予想されています。さらにこのサービスは健康保険が使用できることから施術料も抑えられ、「固定客」がつきやすい事業展開をしているのも特徴です。
2. LEISのフランチャイズに関する口コミ・評判
地域を選ばず、日本全国にフランチャイズ展開している訪問マッサージ業者であるため、運営システムやLEIS本部のサポート体制もしっかりしています。マッサージ業の経験がなくとも事業展開が可能なことから、年齢性別問わず、LEISのフランチャイズ加盟を検討、もしくは実際に加盟するオーナーは数多く存在します。また、社会貢献度の高いLEISの事業理念に共感しオーナーになる人もいるため、LEISに対しての評判も好意的なものが多いといえます。
「福祉関連の事業を考えていたとき、女性でもオーナーになれるのではと思い、フランチャイズ加盟説明会に参加しました。他の事業も検討しましたが、本部のサポートが良かったため加盟することにしました」(20代女性)
「未経験事業のため本部サポートのいいところを選んだ」(40代男性)
「医療保険適用事業のため、療養費請求後の入金は3〜6カ月後。LEIS には当月立替払いのシステム(ビジネスモデル特許)があるので、資金繰りに困ることもなく安心」(50代男性)
「低リスク低リターンの事業ですが、その運営・支援システムの充実、何よりも高齢者の助けができることに意義を感じます」(30代男性)
という類の口コミ・評判が多いのはその一例でしょう。
マッサージ施術は自由診療であることが多いため、料金に不透明さを感じる人も多いでしょう。その点、レイス治療院の施術は、麻痺などで歩行不能であったり、自宅から通院できない方の身体機能訓練や運動機能訓練を目的としたマッサージであるため、医師の同意が必要となります。つまり医療保険が適用される施術ですので、料金を抑えることができます。
3. LEISのフランチャイズは儲かる? 年収は?
オーナーとしてフランチャイズ加盟するとなったとき、気になるのは「儲かるのかどうか」という点でしょう。LEISのフランチャイズオーナーになった場合、年収はいくらぐらいになるのでしょうか?
地域や規模によって年収は変動するため、全国のフランチャイズオーナーの情報を洗い出し、平均値を出してみたところ、
マッサージ師1名あたり
利用者数:16名
施術単価平均:3,000円
利用者一人あたりの利用頻度:週3回
この情報から、月商60万円前後になります。ここから人件費などの諸経費を引くと、約20万円前後残ります。オーナーとマッサージ師の2名で治療院運営をした場合でも、年間約240万円残る計算です。これはあくまでも平均値のため参考までにとどめてほしいのですが、2名運営という同条件でも月商100万円超の治療院オーナーもいます。なかには大規模経営を行い、年商1億円の収益モデルを構築したフランチャイズオーナーもいるとのことです。
4. LEISにフランチャイズ加盟する4つのメリット
4-1. システムとサポートの充実
LEIS独自の顧客管理・請求システムがあるため、オーナーの負担は軽減されます。また事業経験のないオーナーにも安心な各種研修制度、サポート体制が充実している点も、他の同業者にはないメリットです。
4-2. 全国展開事業の持つ知名度と実績数
LEISは全国に拠点を持ち、その利用者数や在籍マッサージ師の数も業界トップクラスです。オーナーのみならず利用者にも安心して利用できる体制と知名度で、安定した事業運営が可能です。
4-3. 需要拡大の期待
深刻な超高齢化社会を迎える今、レイス治療院が対象とする利用者は2050年まで増加を続けると言われています。同時に、医療保険適用事業で利用者負担が少ないことから、利用者数の増加とともに利用回数の増加も望めます。
4-4. 開業のしやすさ
マッサージ師の資格を持たないオーナーであっても、マッサージ師派遣制度があるため、経営に集中できます。また、ストック型ビジネスであるため、安定した売上が確保できる可能性が高く、リスクが低い分、副業的に開業するには適した事業でしょう。
5. LEISにフランチャイズ加盟する3つのデメリット
5-1. 競合他社の存在
医療保険適用事業であるため、通常のマッサージ店が競合になることはないのですが、後発の同業他社が気になるところです。超高齢化社会を迎える時代、このマーケットに着目する企業は多くなることが予想されます。また、既存の理学療法士による訪問リハビリテーションも医療保険適用事業であるため、需要は増えても、利用者の取り合いになることも考えられます。
5-2. マッサージ師の確保
フランチャイズオーナーとして経営する分には問題ないのですが、LEISが派遣する、国家資格を持ったマッサージ師を、今後も確保し続けられるかは心配な点といえます。
5-3. 経営の自由度が制限
自分の店を開業したつもりでいても、フランチャイザーの方針に従う必要があるため、経営の自由度は高くありません。
5-4. 全国展開であるがゆえに
LEISは全国展開事業のため、「レイス治療院」を誰でもどこでも開業することができます。フランチャイズ加盟が増えれば増えるほど、知名度や信頼も増していくでしょう。ただし、この「認知の高さ」がアダとなることがあります。レイス治療院に限ったことではないのですが、フランチャイズ加盟しているある店舗が不祥事や事故を起こした場合、そのブランドが知られていればいるほど、フランチャイズ全体のイメージ、評判は悪化します。全国展開であるがゆえのデメリットといえるでしょう。
6. LEISのフランチャイズ条件・契約内容
LEISにフランチャイズ加盟する条件は「男女問わず、20歳以上の方」とい条件しかありません。この点でも加盟しやすいフランチャイズといえます。契約内容は「ベーシックプラン」「ライトプラン」の2つのプランがあります。
・ベーシックプラン
加盟金:100万円
エリア契約金:100万円〜(市場規模や条件に応じて変動)
本部手数料:療養費取扱高の18%〜9.2%(療養費取扱高に応じて変動)
研修費:5万2,000円
・ライトプラン
加盟金:100万円
エリア契約金:0円
本部手数料:療養費取扱高の20%〜11.2%(療養費取扱高に応じて変動)
研修費:5万2,000万円
【LEIS株式会社ホームページより抜粋】
このプランの違いはエリア契約金にあります。ライトプランのエリア契約金が0円とあるのは「ライトプランで加盟できる地域が限られている」ためです。
加盟に必要な金額は最低でも105万2,000万円かかることになります。フランチャイズ加盟をするには比較的低額な加盟金ともいえますが、LEISは加盟金、エリア契約金の分割払い制度を設けており、指定のリース会社と別途契約することで分割払いも可能です。
その他、システム使用料6万円(初年度一括、2年目以降5,000円/月)が契約時に必要になります。
契約期間は2年間、その後1年ごとに契約更新となります。
7. LEISのフランチャイズの将来性は?
日本の人口は減少していながら、高齢者人口が総人口に占める割合は毎年増加し続けている、これが日本の現状です。となれば、「高齢者向け訪問医療マッサージ事業・レイス治療院」を展開するLEISのフランチャイズは、将来的に有望なビジネスと考えることができます。
LEISに限らず、介護サービス、福祉事業を提供する企業・事業体は今後も増え続け、高齢者をマーケットとするビジネスは今後も拡大していくと予測できます。
とはいえ、この高齢化社会が続く中で新たに問題になっている医療費や介護費の拡大は、国の財政を圧迫する要素であることは間違いありません。今後の医療、介護のあり方、費用負担の見直しはなされていくことになりそうです。
社会背景や市場から今後も拡大するとされる状況下で、仮に医療費負担率が変更されたり、医療体制が変更されるなどの流れがあれば、楽観的に「将来性はある」とは言い難い面もあります。
加えて、急激に進む医療技術の進歩、介護予防への取り組みによって、将来的に高齢者に今と同じような治療が必要であるかどうかはわかりません。歳を取っても健康な体を手に入れることは望ましいことですが、もしそんな時代が来るとなれば、LEISが参入するこのマーケットの将来はわかりません。
しかしながら、LEISは様々な事業展開を模索しています。コンセプトである「社会に新しい価値と感動を!!」のもと、来たるべき超高齢化社会に向けた新たな取り組みにも注目できます。フランチャイズと他事業との複合事業が形成されれば、その将来性も「違うカタチ」として価値を生み出してくれるかもしれません。
8. LEISのフランチャイズで独立開業する方法
では最後に、事業内容に興味がある方に向けて、独立開業するための方法を説明します。
フランチャイズで独立開業するには
①フランチャイズ加盟を募集する媒体(ホームページ・紹介)から資料請求
②定期的に開催される集団説明会に参加
③具体的に独立開業を検討する段階で個別説明会に参加
④開業の意思を示した上での市場調査、加盟審査
⑤契約締結、加盟金入金
の流れを経ていきます。その後、「スタートアップ研修」「解説準備調査」「マッサージ師募集」「システム導入」「教育研修」という順に進み、営業活動が深化していきます。
興味のある方はLEISのホームページなどで、まずは資料を取り寄せてみるといいでしょう。
9. まとめ
フランチャイズは既存のビジネススタイルを「取得」するものです。最初から作り上げていく独立開業に比べれば成功への道は開かれています。ですが、フランチャイズ加盟すれば必ず儲かるというものではありません。
高齢者向けビジネスに関心のある人には、LEISの「訪問医療マッサージ事業」はオススメです。ただし、安易な気持ちで開業するのではなく、しっかりと事業内容や加盟内容を確認して、検討してみるのがよいでしょう。