ダイオーズ・カバーオールのフランチャイズに加盟した場合の開業資金についてまとめました。関東地区と関西・中部地区によって初期費用やロイヤリティが異なります。開業資金を調達するには、政府系の金融機関を利用することです。わかりやすくまとめましたので参考にしてください。
ダイオーズ・カバーオールのフランチャイズに加盟する場合にはどのくらいの費用がかかるのでしょうか?
今回は、ダイオーズ・カバーオールに加盟した場合の初期費用やランニングコストを紹介します。また、資金の調達方法もわかりやすくまとめましたので、興味のある方は参考にしてください。
もくじ
1. ダイオーズ・カバーオールの開業資金
ダイオーズ・カバーオールの開業を検討するときには、開業資金を把握しておくことが大切です。開業資金は、初期費用とランニングコストにわけることができます。
1-1. 初期費用と内訳
ダイオーズ・カバーオールの初期費用は開業する地域によって費用が異なります。
関東地区の場合
関東地区では「売上保障額30万円プラン」、「売上保障額40万円プラン」、「売上保障額50万円プラン」などがあるので、自分に合ったプランを選ぶことができるでしょう。
初期費用については、売上保障プランによって変わります。具体的な費用は以下のとおりです。
・売上保障額30万円プラン:310万円
・売上保証額40万円プラン:370万円
・売上保証額50万円プラン:430万円
おもな初期費用は以下のとおりです。
・加盟金
20万円の加盟金が必要です。
・スターターキット
スターターキットとは、清掃で必要な機材やケミカル類のことです。118万円の費用がかかります。
・顧客開発費
顧客開発費とは営業代行費用のことです。ダイオーズ・カバーオールでは、本部スタッフが代行します。売上保証額30万円プランの場合は180万円、売上保証額40万円プランの場合は240万円、売上保障額50万円プランの場合は300万円の費用が必要になるので覚えておきましょう。
関西・中部地区の場合
関西・中部地区では「売上保障額20万円プラン」と「売上保障額60万円プラン」があります。こちらも、関東地区の場合と同じように自分の希望する収入にあわせてプランを選ぶことが可能です。
関西・中部地区についても初期費用については、売上保障プランによって変わります。具体的な費用は以下のとおりです。
・売上保障額20万円プラン:420万円
・売上保証額60万円プラン:710万円
おもな初期費用は以下のとおりです。
・加盟金
関西・中部地区の場合は140万円の加盟金が必要です。関東地区よりもかなり高額になっています。
・スターターキット
関西・中部地区の場合のスターターキットは、売上保証額20万円プランで80万円、売上保証額60万円プランで130万円かかります。
・顧客開発費
関西・中部地区の顧客開発費は、売上保証額20万円プランの場合で120万円、売上保証額60万円プランの場合で360万円の費用がかかります。
・研修費
関西・中部地区では研修費も支払います。研修費はどちらのプランで開業しても80万円の費用がかかるので覚えておきましょう。
また、ダイオーズ・カバーオールに加盟する場合、状況によっては以下の費用がかかります。
・車両費
業務を行うためには車両が必要です。新車の軽ワゴンを購入する場合には150万円ほどの費用がかかるでしょう。ただし、中古の軽ワゴンを購入するなら費用を安くおさえることも可能です。また、ダイオーズ・カバーオールでは車両のリースも行っているので、車両が必要な場合には本部に相談できるでしょう。
ダイオーズ・カバーオールは無店舗型の経営です。自宅をオフィスとして利用できるので、物件取得費や内装費がかかりません。そのため、車両などがあれば400万円以下の資金での開業が可能です。
1-2. ランニングコスト
ダイオーズ・カバーオールに加盟した場合のおもなランニングコストは、ロイヤリティです。ロイヤリティについても関東地区と関西・中部地区で異なります。
関東地区の場合
関東地区のロイヤリティは毎月の売上の27%となっています。
ロイヤリティの内訳は以下のとおりです。
・マネジメントフィー:7%
・保険料:0.8%
・広告分担費:1%
売上保障額30万円プランの場合は8万円のロイヤリティ、売上保障40万円プランの場合は11万円のロイヤリティがかかります。
関西・中部地区の場合
関西・中部地区のロイヤリティは毎月の売上の17.3%です。初期費用については、関東地区より高額ですが、ランニングコストは関東地区よりも安く設定しています。
ロイヤリティに加えて毎月かかる経費として以下のものがあります。
・ガソリン代や駐車場代:3万円
・通信費:1万円
・洗剤やブラシなどの事務用品の費用:4~5万円
また、開業時に社員やアルバイトを雇用する場合には人件費がかかります。地域によって異なりますが、社員の場合は1人あたり15~25万円、アルバイトの場合は1人あたり10~15万円が必要です。
2. ダイオーズ・カバーオールに必要な開業資金の調達方法
開業するには、最低でも300万円以上の費用が必要になるでしょう。主な自己資金の調達方法として以下の2つがあります。
自己資金
自己資金で開業するメリットは、返済や金利負担がないことです。そのため、安心して経営に集中できるでしょう。ただし、人によっては資金を用意するまでに時間がかかるというデメリットもあります。
金融機関の融資制度を利用する
金融機関の融資制度を利用することのメリットは、低い金利で資金を調達できることです。その中でも日本政策金融公庫融資の融資制度は、個人企業や中小企業に対して積極的に融資しているのでおすすめといえます。
日本政策金融公庫融資は、国が出資している政府系の金融機関です。民間の金融機関では、返済の信用がないという理由で個人企業に対しての融資を断ることがあります。一方で、日本政策金融公庫融資の場合は、しっかりとした事業計画書や返済計画書があれば融資を受けることができる可能性が高くなるのでおすすめです。
3. ダイオーズ・カバーオールに最適な物件の選び方
ダイオーズ・カバーオールでは、事務所を自宅にして開業することが可能です。ただし、安定した経営をするために物件を借りるオーナーもいます。最適な物件の選び方として、以下の3つのポイントをおさえましょう。
3-1. 物件選びの3つのポイント
ライバル業者が少ない地域を選ぶ
経営を安定させるには集客が重要です。しかし、ライバル業者が多い場合には集客が難しくなるでしょう。
顧客は、価格、サービス、知名度、スタッフの対応などを重視して選びます。ライバル業者が多ければ、顧客の獲得は厳しくなるでしょう。
ダイオーズ・カバーオールなどのフランチャイズに加盟する場合、本部が100%営業をするので、自分で顧客を獲得する必要はありませんが、それでもライバル業者が少ない地域で開業すれば、なるべく近い現場で効率よく作業ができるでしょう。
ビルの多い地域を選ぶ
ダイオーズ・カバーオールのおもな現場は、オフィスやマンションなどのビルです。そのため、ビルの多い地域に開業すれば顧客を獲得しやすくなるでしょう。
駐車場が付近にある物件を借りる
ダイオーズ・カバーオールを開業する場合には、車両の購入が必要です。そのため、店舗を借りるときには近くに駐車場があるかを必ず確認しておきましょう。
3-2. 契約時の注意点
開業に適した物件を無事に見つけた場合は、貸主である大家と賃貸契約を交わします。契約の際には契約書が渡されますが、契約時は「なんとしてもこの物件を手に入れたい」という思いが強く、隅々まで契約書の内容を確認するのをおこたる人もいるので注意が必要です。
契約書には、特記事項や特例など、特別なケースのときの対応について記載していることもあります。契約書をしっかりと確認しなかったためにトラブルにまで発展することもあるので、契約書の内容は必ずチェックしましょう。
契約書を確認するときに特にチェックしておきたいのは、解約時に関する事項です。契約の時点で解約のことを考えるのは心苦しいですが、ほとんどの契約書では解約に関する条件を記載しており、解約の何カ月前に報告しなければならないかについてはっきりと書いています。トラブルを避けるためにも、必ずチェックしておきましょう。
4. ダイオーズ・カバーオールの開業で成功するコツ
ダイオーズ・カバーオールに加盟すれば営業の必要がないため仕事に集中できます。また、売上保障額プランがあるので、自分の希望する月収に合わせて働くこともできるでしょう。
唯一のネックとなるのは、開業資金とロイヤリティです。ほかのフランチャイズのハウスクリーニングや清掃業と比較するとやや高額です。金融機関から融資を受けて開業する場合には、なかなか返済が進まないこともあるでしょう。
そのため、毎月の稼働時間や一日の就労時間を増やして黒字を出すことができれば返済を早めることができるでしょう。努力によっては売上保障額以上の収入を獲得することも可能です。地道に仕事をすることが成功につながります。
5. ダイオーズ・カバーオール開業の成功事例と年収
ダイオーズ・カバーオールに開業した人の中には以下のような口コミがあります。
・加盟後3年で売上100万円が見えてきました。現在は月商65万円です。
・もともとはダイオーズの社員だったものの、独立して開業しました。現在は6年で月商70万円です。
ダイオーズ・カバーオールでは、「売上保障額プラン」があるので、希望に合った年収を稼ぐことも可能です。そのため、年収が900万円を目指して働くこともできます。
6. ダイオーズ・カバーオールの開業に必要な資格・許可
開業にあたって、特別な資格や許可はありません。そのため、独立して開業したいと思えば、いつでも申し込むことが可能です。
7. まとめ
ダイオーズ・カバーオールのフランチャイズの開業資金は、地域によって異なります。関東地区で開業する場合はロイヤリティが高額ですが、関西・中部地区で開業する場合には初期費用が高額になるので注意しましょう。
開業資金を調達する際には、金融機関による融資制度を利用できます。特に、日本政策金融公庫融資は融資がおりやすいというメリットがあるので、ぜひ利用してください。